ディズニー&ピクサーの名作アニメ『ファインディング・ニモ』は本当はかなりダークで屈折した物語だった? (フロントロウ編集部)

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『ファインディング・ニモ』にまつわる都市伝説

 『ファインディング・ニモ』は、2003年に公開されたディズニー/ピクサーの共同製作によるフル3DCGアニメ。日本でも興行収入110億円を稼ぎ出すヒットを記録した同作は、2006年には続編の『ファインディング・ドーリー』が公開された。ディズニー作品の中でも極めてファミリー向けだと言われる本作にまつわるダークな都市伝説が浮上して人々を震え上がらせている…。

画像: 『ファインディング・ニモ』にまつわる都市伝説

 まずは『ファインディング・ニモ』のあらすじをおさらいしてみよう。

 同作の主人公は、オレンジの体に白と黒のしま模様を持つカクレクマノミの親子。心配性な父親マーリーンと、そんなマーリーンに自立したところを見せようと行動を起こしたところ、予期せぬ危険に巻き込まれてしまう息子ニモの物語を描いている。

 ニモは、マーリーンと妻のコーラルの間に誕生した400匹の卵のなかで、たった1匹だけオニカマスの襲撃を逃れた奇跡の子供。コーラルもほかの卵たちとともに命を落とし、マーリーンは遺されたニモを大切に、手塩にかけて育てていた。

 魚の学校に通える年齢になったニモは、あまりにも過保護なマーリーンに反発し、1人でも充分やっていけることをアピールするため一隻の船に接近。すると、ダイバーに見つかってしまい観賞用の魚として捕獲されてしまった!

 急に姿を消してしまったニモのことが心配でたまらないマーリーンは、能天気で忘れっぽいナンヨウハギのドリーとともに、ニモを探す旅に出る。


ニモは「存在しない」? すべてマーリーンの妄想説

 最後は、マーリーンとドリーが初めての冒険を生き抜いたニモを無事に見つけ、マーリーンも我が子を信じて見守ることの尊さを学んで親子で成長するという大団円で終わる『ファインディング・ニモ』。

画像: ニモは「存在しない」? すべてマーリーンの妄想説

 しかし、親と子の絆を描いた感動の物語が、じつは、すべてマーリーンの頭の中だけで繰り広げられた妄想なのではないかという説を、数々のディズニー作品や子供向けアニメにまつわる都市伝説を特集しているポッドキャスト『Just The Nobodys』のホストたちが唱えて物議を醸している。彼らが推測する物語の真相は以下の通り。

 ニモは最初から実在せず、マーリーンの頭の中で作り出された存在。マーリーンは400匹の我が子と妻を失った悲しみで精神に異常をきたして幻覚を見てしまうようになっており、架空の“息子”を作り出してしまった。本当は実在しない息子ニモを探しまわるマーリーン。ドリーがマーリーンの旅の相棒となり得たのは、重度の健忘症を患っていて、現実と虚構の区別をしにくいから。

 「ニモ(Nemo)」という名前はラテン語で「No One(誰でもない)」を意味する。ディズニーは『ファインディング・ニモ』というタイトルで最初から、マーリーンが”誰でもない誰かを探している“という不気味なメッセージを伝えていたのではないか…。

『Just The Nobodys』がこの説を語ったTikTok動画は再生回数250万回を突破。コメント欄には、さらに追い打ちをかけるような歪曲した説を投稿するユーザーもおり、「カクレクマノミには自分の種を殺す習性があるため、妻や子供たちを殺したのはじつはマーリーン自身なのではないか」という疑惑まで浮上している。

@justthenobodys

Reply to @kevinfromstatefarm Comment what we should talk about next! ##fyp ##foryou

♬ original sound - JustTheNobodys

 子供の頃に見た『ファインディング・ニモ』の楽しく感動的な思い出を崩壊させてしまうようなこのドス黒い都市伝説には「こじつけ」「そんなはずはない! 」といった否定的な意見も多数寄せられているが、はたして? 信じるか信じないかはアナタ次第。(フロントロウ編集部)

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