知っておきたい、タイプ別オートミールの特徴
人気が高まり、日本でも手軽に手に入るようになってきたオートミール。そんな今だからこそ知っておきたいのが、オートミールの種類別の違い。
オーツ麦を加工して製造されるオートミールにはじつは種類があり、加工の程度によってインスタントオーツやロールドオーツなど異なる種類のオートミールとして販売される。そしてその種類によって、食感や味、調理時間、栄養価の量にも違いがあるため、より自分に合うオートミールを見つけるにはタイプごとのメリットを知ることが大事。
どんな違いがあるのか、オートミールの3つのタイプの違いをチェック。
インスタントオーツ
オートミールを初めて食べる人にもっとも適していると言われているのが、食べやすさや調理のしやすさを考えて4工程の加工が施されているインスタントオーツ。すでにたくさんの加工がされていることで、レンジですぐに柔らかくなって、食感もマイルドで食べやすいのが特徴。また、唯一そのままでも食べられるタイプとなっている。
ちなみにインスタントオーツには、もうひとつ嬉しい特徴があり、栄養士のメアリー・ヴィルツ氏は、「オートミールのタイプのなかでもっとも満腹感が長く続くよ」と米Eat thisに説明。Journal of the American College of Nutritionに掲載された2015年の研究では、朝食にインスタントオーツを食べた人は、ほかのオートミールを食べた人よりも空腹感が少なく、結果的に昼食の食べすぎを防ぎやすいという結果が出ている。
スティールカットオーツ
スティールカットオーツというオートミールは、オート麦に挽き割りの加工を施しただけのもっとも無加工に近いタイプ。そのため歯ごたえが抜群で、オート麦本来の風味をもっとも感じることができる。ただし、加工が少ないがゆえに調理に時間がかかるという特徴もある。
そんなスティールカットオーツは、栄養価がもっとも高いのが大きな特徴。栄養士のジリアン・クバラ氏によると、ほかのオートミールにくらべて食物繊維やたんぱく質、ミネラルが多く、食後の血糖値の上昇スピードを表すGI値ももっとも低いため、ダイエットやボディメイクにとことんこだわる人にオススメだという。
ロールドオーツ
2~3工程の加工を施してつくられたのが、ロールドオーツという種類のオートミール。このタイプは、ぷちぷちとした歯ごたえのある食感で、風味はスティールカットオーツにくらべるとややマイルドなのが特徴。
調理時間は数分程度であるものの、インスタントオーツに比べると時間がかかる。そんなロールドオーツは、ほどよく歯ごたえがあるうえに調理時間も比較的短いため、さまざまな料理で使いやすいのが特徴で、クッキーやマフィン、パンなどの材料にもぴったり。お菓子づくりにも使いたい人は、このタイプを選ぶのがオススメ。
オートミールを買うときには、ぜひそのタイプをチェックしてみて。(フロントロウ編集部)