ザ・ロウを立ち上げたアシュレーとメアリー=ケイトのオルセン姉妹
1980年代〜1990年代にかけて放送された大人気ドラマ『フルハウス』でミシェル・タナーを演じて、子役として大ブレイクしたアシュレーとメアリー=ケイトのオルセン姉妹。2人は現在では俳優業を引退し、18歳の時に立ち上げたブランド「ザ・ロウ(The Row)」の事業に力を入れており、表舞台にはあまり姿を見せないことで知られている。
そんな2人が今回、英i-Dで貴重なインタビューに応じたことが話題になっている。そのなかで、2人は2006年に立ち上げてから今年で15周年を迎えるザ・ロウをローンチした当時について振り返っており、「正直に言うと、当時、自分たちがやっていることについてどこまで意識的になっていたかは分からない」とアシュレーは英i-Dに打ち明けている。
「ニューヨークに移ってきたばかりだったから。当時18歳だった私たちは、自分たちがそれまでやっていたことから休憩するための時間が欲しかった。興味を持っていたことを探求して、人生がもたらしてくれるものを探求するための時間がね」と、アシュレーが俳優業から離れて自分たちが興味を持っていたことにチャレンジしたかったと語ると、「クリエイティビティをね」とメアリー=ケイト。「自分たちで何かを作るということを探求したかったの」とアシュレーが改めて語り、クリエイターとしてのチャレンジがしたかったと明かした。
自分たちは前に出たくなかったとオルセン姉妹
『フルハウス』への出演で世界的に名前が知られていたオルセン姉妹だが、ブランドを立ち上げた当初は、自分たちの名前を出すことはまったく考えていなかったといい、「自分たちは前に出たくなかったの」とアシュレーは英i-Dに明かしている。
「ある意味では、それが自分たちのブランドだって知ってもらいたくなかったとも言えるかな」と続けて語ったアシュレーは、「要するに、重要なのは製品だったということで、『私たちが出なくても済むように、誰に顔になってもらえるかな?』ということまで考えた」と告白。自分たちが大切にしているのは、あくまでもブランドの製品だとして、「ここまでのところは、私たちが製品を優先してきたということを見てもらえていると思う」と語った。
同じインタビューのなかで、2人はザ・ロウのアイテムが“控えめで謙虚”なデザインになっている理由についても語っており、インタビュアーからその理由について尋ねられると、「私たちは謙虚な人になるように育てられたの」とメアリー=ケイトが明かしている。
「それが私たちの美学だと言えると思うし、そうしたデザインを好んでいると言えるかな」と続けてアシュレーが語っている。「だからと言って、華やかで盛大なものを私たちが評価していないというわけではないよ。そういうところから始まるコレクションもあるし、そうしたところから徐々に減らしていくこともある。必ずしも、シンプルなところからスタートしているわけではないの」。(フロントロウ編集部)