アンジェリーナ・ジョリーが入れた新タトゥー
これまで、体のあちこちに確認されているものだけでも16個のタトゥーが入っていると言われていた俳優のアンジェリーナ・ジョリーの右腕に新たなタトゥーがお目見えした。
46歳のバースデーを記念して前夫で俳優のブラッド・ピットとの間にもうけた6人の子供たちと一緒にニューヨークに旅行に出かけているアンジェリーナ。
市内では子供たちと一緒に名物のホットドッグスタンドで買い食いをしたり、博物館に出かけたりする様子が目撃されているが、白いTシャツにグレーのロングスカートというカジュアルな装いで外出したある日のアンジェリーナの右腕には繊細な筆記体で書かれた「Eppur si muove」とい新しいタトゥーが確認できた。
あの偉人の名言
このフレーズは、イタリア語で「それでも動く」を意味するもの。
歴史や天文学に詳しい人はすぐにピンと来たかもしれないが、これは地動説を唱えたイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイの名言。
日本では「それでも地球は動く」「それでも地球は動いている」「それでも地球は回る」「それでも地球は回っている」などさまざまな言い回しで和訳されている。
この言葉は、1933年に地球が動く旨を説いた著書『天文対話』を発刊したガリレオが、そのことを罪に問われた翌年の裁判で有罪判決を受け、地動説を放棄するという異端誓絶文を読み上げた後につぶやいたとされる名言。
実際にはガリレオ本人が発した言葉ではなく、彼の弟子が地動説の宣伝効果をアップするために捏造したという説や、後にガリレオの生涯について書いた伝記作家が創作したものだという説もあるが、ガリレオが決して信念を曲げない人物であったことの象徴として現代でも語り継がれている。
「真実はいつか必ず明かされる」
欧米におけるこの言葉の解釈には“真実はいつか必ず明かされる”というものもある。
アンジェリーナがこのタイミングでガリレオの名言をタトゥーとして体に刻んだのは、もしかすると現在子供たちの養育権をめぐって法廷で争いを続けているブラッドとの関係について暗示しているのではという見方も。
アンジェリーナとブラッドは2019年に離婚が成立したが、ご存知の通り、その後も18歳を超えた第1子マドックス以外の12歳から17歳までの5人の子供たちの親権争いを続けている。
2021年4月にはブラッドの共同親権が認められる暫定的な判決が下されたが、アンジェリーナ側はこれに納得せず、判事が子供たちが証人として自らの体験を話すことを許可しなかったことに異議を申し立て。現地時間の6月18日に公になった、2020年の12月に提出されたという裁判書類では、子供たちのうち3人が裁判でブラッド側の主張に反する証言をすることを望んでいたことが明かされた。
生まれて初めて入れたタトゥーは「死」という漢字だったアンジェリーナ(※)。ただ単に、この言葉が気に入っているだけという可能性もあるけれど、これまで入れたタトゥーはどれも彼女にとって重要な意味を持つものばかりだっただけに、どうしても深読みしたくなってしまう。
※現在は消去し、同じ位置に長男マドックスに捧げるクメール語のタトゥーが入っている
(フロントロウ編集部)