徐々に詳細が明らかにされてきた『エターナルズ』
MCU初のオスカー監督による映画である『エターナルズ』は、2021年11月の公開に向けて期待が高まっている。
映画『ノマドランド』でアカデミー賞監督賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が手掛け、オスカー俳優のアンジェリーナ・ジョリーや、アカデミー賞にノミネートされたことのあるサルマ・ハエックなど、実力派の俳優が集まった本作は、5月に初の予告編が公開され、エターナルズとなった俳優たちの姿がお披露目された。
さらに、『アベンジャーズ/エンドゲーム』へのリファレンスもあったことで、ファンは興奮の渦に巻き込まれた。
MCU作品は緻密に計算されている
第1弾の予告編ということもあり、ストーリーがどのようなものであるのかは、まだほとんど分かっていない。しかしそんな予告編が作られたことにも、もちろん理由はある。ウォルトディズニーのマーケティング部門のトップであるアサド・アヤズ氏が米Hollywood Reporterに、そのクリエイティブプロセスについて語った。
「ファンに何を経験してほしいか、映画を見た時に何を持ってほしいかという点、そしてそれをリリース前に邪魔しないということについて、私たちは考えを巡らし、多くの創造力を使っています。『エターナルズ』のティーザー予告では、(内容について)何もネタバレがありません。キャラクターや作品の雰囲気への紹介となっています。あれは非常に、非常に早い段階のティーザーなんです。作品について、私たちはもっと多くのやるべきことがあります。
私たちは深く考えを立てていこうとしています。『エターナルズ』が公開される前に他の映画やドラマがあるので。『エターナルズ』は、すべて新しいキャラクターたちによる特別な映画であり、その前には2つのマーベル映画があります。なのでその2作品を使って、人々に『エターナルズ』にもっと触れてもらい、間隔をあけられるという利点が私たちにはありますね」
フェーズ1から始まったMCU作品は、現在フェーズ4に突入。フェーズ4からはドラマ作品も加わり、フランチャイズはさらに巨大なものとなっている。そのなかでは、公開・配信スケジュールが緻密に組まれ、キャラクターたちも各作品のなかで共演。
すべての作品を通してMCUの世界観を構築するなかで、『エターナルズ』の予告編の内容も細かく計算されているというのは当然のこと。
『エターナルズ』だけでなく、MCU作品の今後の予告編や内容では、どのような展開があるのだろうか。ファンは制作陣の手のひらの上で、楽しく踊らされるのみ。
(フロントロウ編集部)