サルマ・ハエック、更年期について語る
メキシコ出身の俳優のサルマ・ハエックは映画『デスペラード』で一躍その名が知られるように。映画『フリーダ』や『フロム・ダスク・ティル・ドーン』などに出演し、ハリウッドで確固たる地位を築いている。
現在52歳のサルマは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に新たに加わる2021年11月に公開予定の映画『エターナルズ』で超能力集団エターナルズの一員であるアジャックを演じたほか、ライアン・レイノルズ&サミュエル・L・ジャクソンと共演したアクションコメディ映画『ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード』、イタリアの老舗ブランド、グッチ(Gucci)の創設者一家の愛憎劇を描いたレディー・ガガ&アダム・ドライバー主演の映画『Houseof Gucci(ハウス・オブ・グッチ/原題)にも出演。
砂時計のようなプロポーションから、若い頃からは“セクシー女優”とカテゴライズされることが多かったサルマだが、近年では高い演技力が評価され、さまざまなジャンルの作品で手腕を発揮している。
そんなサルマが、更年期を迎えて経験したさまざまな体の変化について告白。そのなかには”バストが大きくなる”という予想していなかった現象も含まれていたことを明かした。
更年期を迎えてバストが大きく成長
俳優のウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケットスミスが、娘でシンガーのウィロー・スミス、母のエイドリアン・バンフィールド=ノリスと母娘三代でホストを務めるFacebookのトーク番組『レッド・テーブル・トーク(Red Table Talk)』に出演したサルマは、更年期障害と思わしき症状が出始めたことをきっかけに医師に相談した時のことを回顧。
「医師から聞かれた質問は不安を煽るものだった。『耳は大きくなっていませんか? 耳毛は生えてきていませんか? 口ひげや顎ひげは育っていませんか? イライラしやすくなりましたか? 意味もなく泣いてしまうことは? すごい勢いで体重が増えていませんか? 何をやっても痩せないことはありませんか? 身長は縮んでいませんか?』ってね。それから『女性器は乾いていませんか?』とも聞かれた」
女性の多くが閉経後に経験するといわれる更年期障害の症状に思い当たるものはないか、医師からひと通り確認されたというサルマ。
しかし、彼女の身には、この時、医師からはとくに告げられなかった変化が起こり始めていたという。それがバストの成長。
「おっぱいがものすごく大きくなったの。更年期を迎えて胸が小さくなったという女性もいるけれど、なかには体重が増えることで胸が大きくなるという女性もいるらしい。子供を産んで、授乳しているうちに胸が大きくなって、そのまま戻らない人もいるでしょう。そして、更年期に突入したらまた胸が大きくなるっていう…。私はそういうすべてのステップにおいてバストのサイズが成長する女性の1人だったみたい! 」
豊胸手術を疑われる
サルマは、年齢を重ねるごとに胸が大きくなるという特殊な変化が起きたことで、周囲の人たちから「豊胸手術を受けたのでは? 」と疑いの目を向けられたことも告白。
「たくさんの人たちが私が豊胸手術を受けたとウワサしていた。でも彼らを責めるつもりはない。だって、私のおっぱいは昔はもっと小さかったもの! 体のほかのパーツもだけど…。とにかく私のバストは育ち続けてる。どんどんサイズアップしてるの」。
豊かなバストを望む女性にとっては、うらやましい限りの話だが、サルマいわく、良いことばかりではないそう。「そのおかげで腰がとっても痛い…」と弊害についても明かしている。
ハリウッドでも、更年期障害について多くを語る女性はなかなかいない。「みんなこういうことについてあまり話さないよね」と言いながら、サルマは“ホッとフラッシュ”と呼ばれる一時的なほてりやのぼせ、そして精神的な浮き沈みについても言及。
「いろいろ経験したし、今もその真っただ中。でも、症状に気づいた時には大きく深呼吸して『大丈夫。そのうち治まる。しっかりしなくちゃ』って自分に言い聞かせるの。ホットフラッシュはなかなかキツいけど」。
更年期の訪れは「女性の賞味期限が切れた証拠」ではない
世間には、閉経し、更年期障害に悩まされるようになったら“女性としての賞味期限は終わり”などという失礼極まりない意見を口にする人も存在するが、サルマは更年期を迎えても女性として“終わり”だとはまったく思っていないという。
それどころか、こんなパワフルな明言を残している。
「女性に賞味期限なんてものはない。そんな考えはどこかへ捨てなきゃ。何歳であろうと、パワフルに楽しむことはできる。どんな年齢だって負けずに頑張れる。いくつになっても夢を見られるし、恋だってできる。自分らしくその場所に在りながら誰かに愛される権利がある。私たちは赤ちゃんを産むためだけに存在しているわけじゃない。男性たちを赤ちゃんのように甘やかすためや、みんなのために何でもかんでもしてあげるためにここにいるわけじゃない」。
(フロントロウ編集部)