いつも何かを食べている…『ワイルド・スピード』ハン
2001年から続く大人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズに、3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』から登場するシリーズ屈指の人気キャラ、ハン。彼は2021年8月6日に公開予定の最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で久々のカムバックを果たすことで、再び注目されている。
ハンといえば、“常に何か食べている”ことでも有名。彼の登場シーンを見ていると、ほとんど何かスナック菓子を食べており、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の予告編でも、スナックを食べながら登場した。
フロントロウでは以前、『ワイスピ』シリーズで監督を務めるジャスティン・リンが、“ハンが食べることは彼のアイデンティティの一つ”だと語ったエピソードを紹介したが、このたびサン・カン自身が初めてその理由を語った。
ハンがいつもものを食べている理由は?
米Yahoo Entertainmentのインタビューに答えたサンは、ハンのモデルになった過去作の『ベター・ラック・トゥモロー(Better Luck Tomorrow)』を挙げ、「『(『ベター・ラック・トゥモロー』では)ハンはチェーンスモーカーだった」と言った。
そして、「彼(ハン)は高校時代ちょっとした荒くれ者で、いつもタバコを吸っていて、クールに見せようとしたりしていたんだ。でもそんなハンが『ワイルド・スピード』の世界に登場するとなった時、たくさんの子供がこの映画を見ることになるだろうと思ったんだ」と語った。
映画『ベター・ラック・トゥモロー』はインディーズ映画で、非常にとがったR指定のアート映画だった一方、『ワイルド・スピード』は全年齢のアクション映画。サンは、ハンがタバコを吸いまくっていた場合の小さい子供への影響を考え、別のもので補うことにしたよう。
それから、「そこで私は、ブラッド・ピットやスティーブ・マックイーンなどの俳優を見て、舞台裏(インタビュー)動画を探すようになりました。俳優はあまり話さないときにどうするか?『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』では、ハンは映画全体で3語くらいしかしゃべっていません」と、あれほどの存在感であったのに、数行ほどしかセリフがなかったことを明かしたサン。
続けて、「彼は常に何かを観察しています。でも、ポケットに手を入れているだけではなく、何か動きが必要だったんです。では、何かを観察している時はどうするか?食事をしたり、お菓子を食べたりする。私は『ああ、これは完璧な動きだ』と思いました。常に動いていられる。おやつを食べながらできるのですから」と、“ハンが常に何かを食べている”ことの起源を説明した。
まさか、いつも何かを食べているというハンの行動の裏に、ここまで深い研究と分析があったとは。再びハンの“何かを食べている”姿が見られる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2021年8月6日に日本公開。(フロントロウ編集部)