BETアワードが有観客で開催
アフリカ系アメリカ人やほかのマイノリティの人たちがメインに選出される、エンタメの祭典BETアワード。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、オンラインでの授賞式だったが、2021年はアメリカでワクチンの接種が進んでいることもあり、観客を入れてマイクロソフト・シアターにて開催された。
2021年のBETアワードはイヤー・オブ・ザ・ブラック・ウーマンがテーマになっており、俳優のタラジ・P・ヘンソンが司会を務め、生涯功労賞をクィーン・ラティファが受賞した。
女性たちの功績を称えるというのが1つのテーマになっていたBETアワードのハイライトを紹介。
カーディ・B、第2子の妊娠を発表
2021年のBETアワードで1番と言っても過言ではないほど話題を集めたのが、カーディ・B。カーディは、夫のオフセットが所属するミーゴスのステージに参加して、オフセットとの間に第2子を授かったことを電撃発表。
お腹の部分がシースルー素材になったドルチェ&ガッバーナ(Dolce &Gabbana)の特注ジャンプスーツは注目の的となった。ちなみにカーディはメーガン・ジー・スタリオンとのコラボ曲「WAP」が年間最優秀ビデオ賞を受賞。カーディとメーガンは女性ラッパーとして初めて年間最優秀ビデオ賞を受賞した。
メーガン・ジー・スタリオン4冠で最多受賞
ダ・ベイビーとメーガン・ジー・スタリオンが最多ノミネートだった2021年のBETアワード。2人とも7部門でノミネートされていたが、軍配があがったのは、最優秀女性ヒップホップアーティスト賞、ベスト・コラボレーション賞、年間最優秀ビデオ賞、そしてファン投票によって決まるビューアーズ・チョイス賞を受賞したメーガン。
メーガンはレッドカーペットでは黒髪、会場内ではブロンドヘアに変身しており、ファッションでもファンを楽しませた。
リル・ナズがパフォーマンス中にベロチュー
日本車にちなんだ自身の本名、“モンテロ”を冠した楽曲「Montero(Call Me by Your Name)」をパフォーマンスしたリル・ナズ・X。マイケル・ジャクソンの楽曲「Remember the Time」をオマージュしたパフォーマンスでは、曲の最後にバックダンサーと思い切りベロチュー。キスしたところもしっかりと抜かれ、お茶の間にそのまま届けられた。
スウィーティー、レッドカーペットに謎の男性を同伴
これまでアワードには恋人のクエヴォと参加していたスウィーティーだが、2021年に破局。そのためアワードのレッドカーペットには1人で登場するかと思いきや、謎の男性を同伴。この男性は、じつはスウィーティーの父親。クエヴォも出演するBETアワードに用心棒かのように父親を同伴させたスウィーティーだった。
シルク・ソニック、新曲を聞きたいかと問うも…
アンダーソン・パークとブルーノ・マーズがタッグを組んだシルク・ソニックはベストグループ賞を受賞。そんなシルク・ソニックは大ヒットしている楽曲「Leave the Door Open」を披露。曲間にはアンダーソンが「新しい曲を聞きたい?アルバムからの新しい曲を聞きたい?」と観客席に問うも「いや!『Leave the Door Open』を復活させるつもりだよ。だって、僕らはまだトップ10にいるんだから」と、まだ新曲をリリースする予定はないことを明かした。
タイラー・ザ・クリエイターのパフォーマンスに拍手喝采
6月25日に6枚目のアルバム『Call Me If You Get Lost』をリリースしたタイラー・ザ・クリエイターは、早速アルバムに収録されている楽曲「Lumberjack」を披露。嵐の中走るクルマの中でパフォーマンスを行なうタイラー。じつはレッドカーペットから演出ははじまっており、パフォーマンス中に登場するようなバッグをレッドカーペットで持っていた。
映画のような圧巻なパフォーマンスは、この日のベストパフォーマンスとして挙げる人がソーシャルメディア上で続出した。
DMXのトリビュートパフォーマンス
薬物の過剰摂取により心臓発作で倒れ4月9日に息を引き取ったDMX。4月24日にはDMXのことを追悼する集会も行なわれたが、改めてBETアワードでも追悼公演が行なわれ、長年の友人であるスウィズ・ビーツを筆頭にバスタ・ライムス、メソッド・マン、グリセルダ、そしてマイケル・K・ウィリアムズがステージでDMXのヒット曲をパフォーマンス。DMXの遺作となったアルバム『Exodus』からの新曲も披露し、DMXを追悼した。
(フロントロウ編集部)