スコットランドの旅客列車サービスを運営しているブランドであるスコットレールが、プライド月間を祝して、列車のひとつをペイント。それをあざ笑う投稿にツイッターでお灸を添えた。(フロントロウ編集部)

ScotRailのアカウントがバッサリ

 スコットランドの旅客列車サービスを運営しているスコットレール(ScotRail)が、2021年6月のプライド月間を祝して、6色のレインボーカラーからなるプライドフラッグに、トランスジェンダーフラッグの色と社会的に疎外されてきた有色人種のLGBTQ+を表す色を足したプログレッシヴ・フラッグのカラーに車両をペイント。

画像: ScotRailのアカウントがバッサリ

 スコットレールのコマーシャル・ディレクターであるレスリー・ケイン氏は、「スコットランドの鉄道はすべての人のためのものです。今年のプライド月間には、スコットランドのLGBTQ+コミュニティへのサポートを示すために、何か特別なことをしたいと考えました」と声明で語った。

 この発表をスコットレールが公式ツイッターアカウントで行なったところ、こんな書き込みが。

 「あなた方は(車両を)『ストレート』色にも塗るんですよね? それとも私たちは差別されるのでしょうか?」

 LGBTQ+カラーがあってストレートカラーがないのは“逆差別”だ。そんなコメントに、スコットレールのアカウントからこうリプライがあった。

 「ストレートの人は、人生のパートナーと手をつないでいたからといって顔を殴られることはありませんし、ストレートであるというだけで海外で処刑されることもありません。くだらないことを言う前に、自分で勉強してください」

 プライド月間は、セクシャリティそのものが法律で罰せられてきた歴史を持ち、アイデンティティを理由に差別やハラスメントやイジメを受け、多くの国で異性愛者の人々と同等の権利を得られていないLGBTQ+の人々を称えて、コミュニティが直面する問題を提起して、権利を訴えるために設けられたもの。

 そんな背景がありながらも“逆差別”を訴えたコメントに、勉強して理解するようにハッキリと伝えたスコットレールだった。ちなみにスコットレールではほかにも、家庭内暴力を受けている人がシェルターに移動するための無料チケットを用意するなど、様々な取り組みをしている。(フロントロウ編集部)

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