暑いけど…体型を気にして露出や薄着を我慢している人へ
二の腕が気になるからノースリーブは着られない、脚が太い&セルライトが恥ずかしいから膝より上の丈のボトムやワンピースは着られない…。
真夏に向けて気温が上がり、毎日蒸し暑いけれど、体型を気にするあまり肌の露出を我慢しているという人も少なくないはず。
そんな人に耳を傾けてほしいのが、プラスサイズモデルのパイオニアとして知られるアシュリー・グラハムのメッセージ。
「スリムな体型=美ではない」、「どんな体型だって美しい」、「ありのままのボディを愛そう」といったポジティブなメッセージを掲げる“ボディ・ポジティブ”のムーブメントを先導し、二段腹やストレッチマーク(肉割れ線)、セルライトを晒して、長きにわたって世の女性たちに押し付けられてきた偏った美の基準を履がえそうとしてきたアシュリー。
そんなアシュリーが、2021年の夏本番に向け、自身と同じようにボディ・ポジティブに共感する女性たちが公開した数々の写真とともに発信したのが、暑いのに体型を理由に肌の露出や薄着をためらってしまうという人たちへのこんな呼びかけだった。
「気温が上昇するにつれて、薄着をしたり肌を露出したりすることに抵抗を感じている人もいるよね。私がタグ付けしたこれらの女性たちの美しいボディが、あなたが自分自身のカラダを愛するモチベーションになりますように。あなたのボディは美しい。私のこの言葉をどうか信じて。タンクトップや水着を着るには、自分には美しさが足りない、もっとヤセなきゃ、セクシーじゃない、欠点がある…なんて自分にウソをつくのは簡単。でも、外はホット(暑い)し、あなただってホット(イケてる)。頭の中の声に人生を最大限にエンジョイする邪魔なんかさせないで。(毎日自分に『愛してる』って声をかけることを忘れないでね! )」
2020年1月に約10年来の夫で映画監督のジャスティン・アーヴィンとの第1子アイザックが誕生したアシュリーは、出産前後に経験したボディの変化についても普段から赤裸々に語り、世の同世代のママたちから共感を得ている。
妊娠・出産を機に体型が大きく変化する女性は多く、今回の肌の露出に関するメッセージにも俳優のクリスティン・ベルやモデルのヘレナ・クリステンセンといった子供を持つセレブたちを含むママたちから「いいね」やコメントが寄せられている。
自分の体形について「説明しなくていい」未来へ
米Porterに語ったところによると、アシュレイが目標にしているのは、いつか人々が自分のボディについて“言い訳”や“説明”をしなくてもいい未来がくること。
ボディ・ポジティブを推進し、社会全体の意識を変えることで、体に脂肪がついていることで「誰かに後ろ指をさされたらどうしよう」「ヒソヒソと嘲笑されたりしたらどうしよう」などという心配をせずに、堂々と自分の好きな格好や気候に合わせた心地良いファッションを楽しめるようになればと願っている。
アシュレイは、もしも自分が若い頃、今彼女がしているのと同じようにボディ・ポジティブについて声を挙げる人がいたら、当時抱えていたような悩みからは解放されていたかもしれないと語る。「セルライトや背中の脂肪について臆することなく語って、『これが普通』『これが私の体』と感じさせてくれるような人がいたらよかった」。アシュレイはそんな思いから、これからもボディ・ポジティブの流れを後押ししていく。(フロントロウ編集部)