1950年代から2000年代までのヘアトレンド
1950年代から2000年代は、ヘアスタイルの新しいトレンドが次々と生まれた激動の時代。この年代に生まれたトレンドは、その後リバイバルや進化が繰り返されるなど、今見てもオシャレなものばかり。
そんな1950年代から2000年代を代表するヘアトレンドを一挙ご紹介。
50年代:ボムシェルヘア、ピンナップバング
1950年代には、レトロなヘアスタイルと聞いてまず思い浮かぶような、クラシカルなヘアスタイルが台頭。太めのカールをつくったふんわりとしたシルエットのスタイルが人気を集めた。
なかでも一大ブームになったのが、マリリン・モンローの代名詞でもあるカールをたくさんつくって丸みのあるシルエットに仕上げた「ボムシェルヘア」や、ピンナップ界のアイコンとして知られるベティ・ペイジが取り入れた重めの前髪をくるんと内側に巻き込む「ピンナップバング」。
そのほかにも、頻繁にリバイバルする外ハネヘアも50年代にトレンドとなったもの。
60年代:ツイッギーカット、5ポイントカット
ふんわりとしたシルエットがトレンドだった1950年代とは一転、1960年代には、直線的なシルエットを生かしたモードなヘアスタイルが一世を風靡。
60年代を代表するモデルのツイッギーが取り入れたシャープなショートヘア「ツイッギーカット」をはじめ、もみあげや襟足、前髪に鋭角をつけた幾何学的なヘア「5ポイントカット」が大人気に。この2つのスタイルは、どちらも伝説的なヘアスタイリストである故ヴィダル・サスーンが考案してトレンドになった。
ちなみに60年代には、そのほかにも前下がりボブやマッシュルームカットなどが人気を集めた。
70年代:ファラカット、シャギーカット
ヒッピー文化の台頭や女性解放運動などの時代背景が反映されて、自由で開放的なムードのヒッピーファッションやメイクが人気になった1970年代。ヘアスタイルでも、健康的な動きのあるスタイルがトレンドに。
なかでも印象的なのが、俳優のファラ・フォーセットが披露したことでアイコニックなヘアとなった、ふわっとしたウェーブヘアと外ハネの前髪を組み合わせた「ファラカット」。ちなみにファラカットは、ここ最近海外のZ世代の間で再びブームとなっている。
また、80代となった今も精力的に活動する俳優兼活動家のジェーン・フォンダが当時取り入れたレイヤーがたっぷり入った「シャギーカット」や、ディスコブームを牽引したダイアナ・ロスのような「アフロヘア」もトレンドに。
80年代:マレットヘア、ソバージュヘア
1980年代は、これまでの常識を覆すような大胆で遊び心のあるヘアがトレンドに。とくに注目なのが「マレットヘア」や「クリンプヘア」、「ソバージュ」といった主役級のヘアスタイル。
シンガーのオリビア・ニュートン・ジョンなどが取り入れたマレットヘアは、髪の襟足だけを長く伸ばしたスタイルで、ここ最近多くのセレブも取り入れるなどリバイバル中。
そして80年代の後半から90年代にかけては、サラ・ジェシカ・パーカーが取り入れたソバージュヘアや極細のウェーブを施したクリンプヘアなども人気を集めた。
90年代:ダイアナヘア、レイチェルカット
1980年代の大胆なスタイルは引き続き人気を集めながらも、1990年代には新たにエレガントでスタイリッシュなヘアカットが誕生。
この年代を代表するのが、故ダイアナ元妃が取り入れた「ダイアナヘア」やドラマ『フレンズ』に登場するレイチェルをモチーフにした「レイチェルカット」など、レイヤーを重視したヘア。ダイアナヘアは、全体的にレイヤーをたっぷりと入れたボリューミーなショートボブで、レイチェルカットは顔周りを囲むようにたくさんのレイヤーが入っているのが特徴。
そのほか、俳優のメグ・ライアンが取り入れた無造作でラフな動きを出したショートヘア「メグヘア」も90年代のトレンド。
00年代:乱雑なレイヤーカット、ピクシーカット
多くのポップスターが登場した2000年代は、ブリトニー・スピアーズやリアーナなどポップスターたちが披露したスタイルがブームに。
スパイス・ガールズの元メンバーであるヴィクトリア・ベッカムやシンガーのリアーナが取り入れた「ピクシーカット」は、2000年代を代表するヘアトレンドとして知られている。また、分かりやすくくっきりとレイヤーを入れたヘアスタイルもブリトニーが取り入れて人気を集めた。
1950年代から2000年代にトレンド入りしたヘアスタイル。今回紹介したスタイルには、今再びトレンドになっているものも多いので、ぜひ参考にしてみて。(フロントロウ編集部)