ブリトニー・スピアーズの弁護士が辞任を表明
父親ジェイミーによる後見人制度の終了を求めて裁判を行なっているブリトニー・スピアーズの周囲が、なかなか落ち着く気配がない。つい先日、ブリトニーが“引退を口にしている”ことを理由にキャリアの初期からずっと連れ添ってきたマネージャーのラリー・ルドルフが辞任を表明したばかりだが、今回、ブリトニーの弁護士を務めてきたサミュエル・D・インガム氏も新たに辞任の意向を示した。
ブリトニーは2008年に精神的に不安定な行動が見られてから、父ジェイミーによる後見人制度のもとに置かれており、インガム氏は以来、国選弁護人として13年にわたってブリトニーの弁護士を務めてきた。
米TMZによれば、インガム氏は米現地時間7月6日、「サミュエル・D・インガムは被後見人であるブリトニー・ジーン・スピアーズの国選弁護人を退きます」と記載した文書を裁判所に提出して、ブリトニーの弁護士を退く意向を示したという。同氏の正式な辞任は、裁判所によって新しい弁護士が任命された後になると見られる。
ブリトニーは父親ジェイミーを自身の後見人から外すよう以前から求めており、現地時間6月23日には初めて自ら証言して、自身が置かれてきた壮絶な環境について訴えたものの、父親を後見人から外して欲しいというブリトニーの訴えは6月30日に裁判所によって却下。7月14日には次の審問が控えており、それに向けてブリトニーのチームが再び準備を進めていると見られたなかで、今回唐突に発表されたインガム氏の辞任だが、6月23日のブリトニーの証言が辞任を決めるきっかけになったと米TMZは報じている。
ブリトニーはこの日、13年間続いてきた後見人制度を終わらせられることを「申請できることを知らなかった」「自分の無知さについては申し訳ありませんが、知らなかったというのが正直なところなのです」と証言したのだが、米TMZに情報筋が明かしたところによれば、インガム氏は「何度もブリトニーに選択肢を与え、後見人制度の終了を求めることなども提案していた」ものの、「ブリトニーが終わらせることを望んだことは一度もなかった」という。
また、情報筋によれば、ブリトニーは父ジェイミーを後見人から外したいという相談はインガム氏に持ちかけていたものの、今回、ブリトニーが公聴会にて、終わらせられることを「知らなかった」と証言したことで、インガム氏は辞任を決意したという。
一方で、米The New Yorkerは先日、インガム氏について、ブリトニーよりも父ジェイミーのために動いていたと指摘したほか、ブリトニーがインガム氏に対し、年間およそ5,720万円(52万ドル)の報酬を支払っていたと報道。これは、ブリトニーが2019年に自分自身のために使った年間の支出よりも多い金額となっていて、ブリトニーが2019年に自分の生活のために使った金額はおよそ4,820万円(43万8,360ドル)だったという。(フロントロウ編集部)