『ワイルド・スピード』スピンオフはサイファーがメイン?
2001年から続く世界的大人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズは今年で20周年を迎え、8月6日には9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開を予定している。
そんな『ワイルド・スピード』シリーズは、2019年にスピンオフ映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』が公開されたが、現在、別のスピンオフ作品の計画が進行中のよう。
そのメインは、シャーリーズ・セロン演じるサイファー! 2017年公開の8作目『ワイルド・スピード/ICE BREAK』よりシリーズに登場した彼女について、主演のヴィン・ディーゼルが米Varietyに、彼女がメインのスピンオフを進めていると明かした。
計画はまだ初期段階と見られるが、ヴィンは2020年2月に、「女性版のスピンオフを作っている。来月には台本が届く」という発言もしており、サイファーのスピンオフがこのスピンオフと別のものなのかにも注目が集まる。
『ワイルド・スピード』における女性たちの闘い
ミシェル・ロドリゲス演じるレティや、ジョーダナ・ブリュースターが演じるミア、ヘレン・ミレン演じるマグダレーン・ショウ、ナタリー・エマニュエル演じるラムジー、ガル・ガドット演じるジゼルなど、多くの女性キャラクターも登場する『ワイルド・スピード』シリーズについては、長年女性キャラクターたちをメインにしたスピンオフを望む声が多くあがってきた。
しかしそこまでの道のりは平たんなものではなかった。
ミシェルは、1作目では当初レティの描かれ方が“お飾りの彼女”のようだったことから、レティの在り方を完全に変えた。また、9作目の制作では、脚本チームに1人の女性脚本家を加えるよう働きかけ、その結果1人の女性脚本家が雇われるに至った。
また、レティとミアは、なんと9作目の『ジェットブレイク』まで言葉を交わすシーンがなかった。そのことについてジョーダナは、9作目で変化を起こすまでを振り返って、「ミシェルは、『ねぇ、私たち、一緒のシーンを見たことがないよね。私たちはいつも男性陣の補佐的な立ち位置。私たちは交流しない。私たちにはシスターフッドがあるから、これを探求する必要がある』って感じだった」と語っている。
一方で、3作目から6作目を手掛け、9作目から最終11作目までを手掛けるジャスティン・リン監督は、9作目でさらに改善された女性キャラクターたちの描かれ方について、「レティはあまり活躍できていなかったと思う」と過去を振り返ったうえで、「これらの(女性)キャラクターとともにこの数年を過ごした才能ある人々を活躍させなかったら、それは本当にバカなことだよ」と、女性たちに光が当たるのは当然のことだとしている。
また、テズを演じるリュダクリスは、「この映画に出演している全ての、悪くて、強くてかっこいい女性たちこそ、それ(スピンオフ)に値する」とコメントしており、『ワイルド・スピード』の男性陣も女性たちをサポートする準備は万端。
今後どのようなスピンオフ作品が制作されていくのか。続報が待たれる。
(フロントロウ編集部)