『ゴシップガール』新シリーズの衣装にユニクロが採用
いよいよ米現地時間の7月8日からHBO Maxで配信がスタートしたドラマ『ゴシップガール(Gossip Girl /原題)』。米CWで2007年~2012年にかけて計6シーズンが放送されて1億人以上が視聴し、世界的にも一大ブームを巻き起こした同名ドラマ『ゴシップガール』の新シリーズである同作は、オリジナルシリーズよりもさらにスキャンダラスでスタイリッシュに進化。トレンド発信源としても注目を集める。
オリジナルシリーズの制作陣が再集結した新『ゴシップガール』では、スタイリストのエリック・デイマンも続投。最先端のアイテムを取り入れたファッションでストーリーを盛り上げる。
HBO Maxでの配信開始前夜には、『ゴシップガール』ゆかりの地であるニューヨーク発のブランド、モンス(Monse)とコラボしたファッションショーが開催。エリックもスタイリングに協力した。
その模様がHBO Maxの公式YouTubeチャンネルでライブ配信されたのだが、ショー前の特別企画ではエリックが新『ゴシップガール』に登場するメインキャラクターたちの衣装の特徴を解説。エリックが紹介したドラマ内で使用された衣装のなかには、日本発のファストファッション・ブランド、ユニクロ(Uniqlo)のアイテムも含まれていた。
ユニクロの衣装を着る意外なキャラクター
番組に協賛しているモンスはもちろん、シャネル(CHANEL)やサン・ローラン(Saint Laurent)、バルマン(Balmain)、ヴェルサーチェ(Versace)、ジャンバティスタ・ ヴァリ(Giambattista Valli)といった有名ハイファッションブランドのアイテムが多用される新『ゴシップガール』の衣装。
ドラマの脚本を読み込み、各登場人物の性格やライフスタイルに合わせたアイテムをチョイスしたというエリックが、俳優のイーライ・ブラウン演じる億万長者の子息“オビー”ことオットー・バーグマンの衣装の1つとして紹介したのが、ユニクロの2020年春夏コレクションとして定価69ドル99セント(約7,600円)で一般販売されたデニムジャケットだった。
高校生であるメインキャラクターたちの制服アレンジ も注目される『ゴシップガール』。オビーが着るユニクロのジャケットの胸元には、彼らが通う私立高校コンスタンス・ビラード&セント・ジュード学園のワッペンがついており、制服コーデの一部として取り入れられた。
イーライ演じるオビーは、物語の中心となる富裕層の高校生グループのなかでも最もリッチな家庭の御曹司。しかし、生まれながらにして裕福であることに罪悪感を抱いており、困っている人たちに手を差し伸べたいと考えている慈善家だという。
新『ゴシップガール』は、オリジナルシリーズよりも多様性や包括性を意識し、社会問題なども盛り込んだ作品。
エリックいわく、「衣装にもそういった社会政治的なメッセージが反映されている」といい、オビーの衣装にユニクロのアイテムを選んだことについて、「(ユニクロは)誰でも着られるみんなのためのブランド。でも、それをアッパーイースト・サイドの億万長者(の息子)が着ているっていう…」という、“大金持ちなのにあえてユニクロのアイテムを着る”というギャップを通じて、オビーの人間性を表現していると説明した。
オリジナル版へのオマージュ
新シリーズの衣装には、オリジナルシリーズへのオマージュも散りばめられている。
例えば、ホイットニー・ピーク演じる学園の新入生ゾーヤ・ロットが身につけるヘッドスカーフは、オリジナル版でレイトン・ミースターが演じたブレア・ウォルドーフへのオマージュ。
さらに、タヴィ・ゲヴィンソン演じる学園の教師ケイト・ケラーのボーダートップスにキャメルカラーのジャケット、首元にスカーフというコーディネートは、オリジナル版でブレイク・ライブリーが演じたセリーナ・ヴァンダーウッドセンの初登場シーンを意識したものとなっている。
『ゴシップガール』新シリーズは、動画ストリーミングサービスのU-NEXTで今夏、日本初上陸。見放題で独占配信される。(フロントロウ編集部)