アンソニー・マッキーが大坂なおみを擁護
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画やディズニープラス(Disney+)のドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でサム・ウィルソン/ファルコンを演じる俳優のアンソニー・マッキーが、テニスの大坂なおみがメンタルヘルスの問題を理由に試合後の記者会見を拒否するも受け入れてもらえず、最終的に罰金処分となった件で私見を述べた。
現地時間7月10日にニューヨークで開催されたスポーツの祭典、ESPYアワードで司会を務めたアンソニーは、「僕にはなぜ大坂なおみが罰せられなければならないのかわからない。彼女は自分のメンタルヘルスを最優先しただけなのに。クレイジーだね」と言うと、こう続けた。
「僕はテニス界の重役じゃないからわからないけど、もし自分が専門とするスポーツの分野で、地球上で最も人気と市場性のあるアスリートがいたとしよう。僕ならどうすると思う?彼女の意見が尊重され、快適に過ごせるようにするだろう。まあ、僕に何がわかるんだって話だよね。僕はただのキャプテン・アメリカだから」
さらに、アンソニーは、ドーピング検査でマリファナ(大麻)の陽性反応が出て、東京オリンピックの出場資格を剥奪された陸上のシャカリ・リチャードソンについても言及。
「スポーツ界最大の祭典が帰ってきた!僕たちは今、ニューヨークにあるビルの屋上にいる。オリンピックにも出場できないくらい“ハイ”だ」。「高い」という意味だけでなく、薬物などを使用して興奮状態にあることを意味する「ハイ(High)」という言葉を使って、オープニングのスピーチでシャカリの件に触れたアンソニーは、「米国陸上競技連盟へ、一体何がどうやったらこうなるんだ?マリファナを吸っただけでシャカリ・リチャードソンを追放するなんて。マリファナは脱力系ドラッグで、何か起きるとすれば、(大人向けアニメの)『Bob's Burgers(原題)』を見たくなるくらいだ。スヌープ・ドッグが走ってるのは見たことないだろう?」と不満をぶつけた。
※アンソニーの意見はともかくとして、世界反ドーピング機関(WADA)はマリファナを禁止薬物に指定している。
ちなみに、今回のESPYアワードで大坂なおみは最優秀女性アスリート賞と最優秀女子テニス選手の2部門で受賞。また、同じく日本から、連日の活躍で日米のメディアを賑わせているロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が最優秀MLB選手賞に輝いた。
恋人でラッパーのコーデーと一緒に授賞式に出席した大坂なおみは、「緊張しているからあまり長くは話せない」としたうえで、ステージ上で感謝の言葉を口にした。(フロントロウ編集部)