1982年のカルト映画『The Slumber Party Massacre(原題)』が現代に蘇る! そのキーワードは、フェミニズム!?(フロントロウ編集部)

『Slumber Party Massacre』がついに蘇る

 1982年にアメリカで公開されたスラッシャー映画『The Slumber Party Massacre』をご存知だろうか。日本では公開されず、1987年に公開された2作目は『マッドロック・キラー』の邦題で輸入されたが、1作目には邦題もつけられていない。

 一方でアメリカではカルト的人気を博し、約40年が経った現在、現代的に解釈し直したリメイクが年内のリリースを予定している。

 『The Slumber Party Massacre』のあらすじは、スラッシャー映画としてシンプルなもの。主人公のトリシュが両親のいない週末にパーティーを開き、女子高生たちや、少しの男子高生たちが家に集まる。しかしそこに、招かれざる客も凶器を持ってやってくるのだった。

 ストーリーはシンプルな本作だが、ある点から長年語り継がれるスラッシャー映画となっている。その理由は、脚本をフェミニスト作家のリタ・メイ・ブラウンが、監督を女性監督のエイミー・ホールデン・ジョーンズが務めたこと!

 映画業界全体で女性制作陣の不足は問題となってきたが、ホラーやスラッシャーのジャンルではとくに女性が少ないと言われてきた。また、ホラーやスラッシャーの作品においても、女性の性的モノ化は指摘されてきた。そんななかで女性が、しかもフェミニストとして知られるリタが脚本を手掛けたことで、本作は様々な議論の的になってきた。

 その批評には賛否両論がある本作だが、現代でふたたび蘇るとなれば期待せずにはいられない。

 2021年版でメガホンを取るのは、映画『レベル16 服従の少女たち』や『The Banana Splits Movie(原題)』のダニシュカ・エスターハジー監督。脚本は、ドラマ『死霊のはらわた リターンズ』や『シスター戦士』のスザンヌ・ケイリーが手掛ける。

 ちなみに、オリジナルで監督を務めたエイミーは、本作のあとに、ファミリー向け映画として有名な『べートーベン』の脚本を手掛けるというまさかのキャリアを築いた。

(フロントロウ編集部)

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