プライムタイム・エミー賞のノミネーションが発表され、トランスジェンダー女性が主演女優賞に史上初めてノミネートされた。(フロントロウ編集部)

プライムタイム・エミー賞のノミネーションが発表

 2021年の第73回プライムタイム・エミー賞のノミネーションが発表された。プライムタイム・エミー賞は、アメリカのゴールデンタイムに放送されるテレビ番組の中でも優れた作品を表彰する、非常に注目度の高いアワード。

 エミー賞の授賞式は通常、米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで盛大に行なわれるが、2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオンラインでの開催となった。今年は9月19日(現地時間)に米CBSと同社の動画配信サービス「Paramount+」で同時中継される予定だが、会場と開催形式についてはまだ明らかになっていない。

 2021年のプライムタイム・エミー賞のノミネーションは、米HBO作品が健闘。HBOとそのストリーミングサービスであるHBO Maxは、それぞれ94と36のノミネートとなり、合計130ノミネートとなった。

 そんななか、今回の主演女優賞におけるノミネーションが話題を呼んでいる。

トランスジェンダー女性が初の主演女優賞ノミネート

 2021年のエミー賞主演女優賞にノミネートしたのは、ドラマ『イン・トリートメント』のウゾ・アドゥバ、『ザ・クラウン』のオリヴィア・コールマン、同じく『ザ・クラウン』のエマ・コリン、『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のエリザベス・モス、『POSE/ポーズ』のMJ・ロドリゲス、『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』のジャーニー・スモレット=ベル。

 なかでも、『POSE/ポーズ』のMJ・ロドリゲスは、トランスジェンダー女性としてエミー賞史上初めての主演女優賞ノミネートとなり、LGBTQ+コミュニティに大きな喜びをもたらしている。

画像: トランスジェンダー女性が初の主演女優賞ノミネート

 同作は、ドラマ『glee/グリー』のクリエイターであるライアン・マーフィーが手がけた作品で、1980年代のニューヨークを舞台に、ボール・カルチャーを通してアフリカ系とラテン系のLGBTQコミュニティを描いた作品。

 トランスジェンダー俳優5人がメインキャストとして出演していることでも知られる本作で主演を務めるMJ・ロドリゲスは、ドラマ『ナース・ジャッキー』や『マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~』などへの出演経験を持っており、エミー賞受賞に大きな期待がかかっている。(フロントロウ編集部)

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