セリーヌ・ディオンの半生をもとに描く『ヴォイス・オブ・ラブ』
セリーヌ・ディオンは、映画『タイタニック』のテーマ曲「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」や映画『美女と野獣』の「美女と野獣」など、誰しも一度は聞いたことのある名曲を世に送り出したシンガー。
そんな彼女の半生にインスピレーションを受けて制作された映画『ヴォイス・オブ・ラブ(原題:Aline)』が第74回カンヌ国際映画祭で上映され、話題になっている。本作は、セリーヌをモデルにした少女アリーヌ・デューが、世界的歌姫へと成長していく姿を描いた一作。
セリーヌ自身が12歳のデビュー当時から密かに恋心を寄せ、後に夫となったプロデューサー、ルネ・アンジェリルとの大恋愛も、物語に落とし込まれている。
カンヌ国際映画祭で一足先に本作を鑑賞したフランスの批評家は、「本当に泣いた」と米Varietyのインタビューでコメントした。
『ヴォイス・オブ・ラブ』の注目ポイント
映画『ヴォイス・オブ・ラブ』で注目されているのは、当時12歳から現在に至るまでのセリーヌを、子役を起用せず、監督1人で演じ切っているところ。
役を務めたのは、現在53歳である本物のセリーヌよりも年上で、現在57歳のフランス人俳優ヴァレリー・ルメルシェ。彼女はセリーヌの膨大な過去資料を丁寧に調べ上げ、ユーモアとフィクションを交えながら彼女の半生を再現し、本作では監督、主演のみならず、脚本も務めた。
ヴァレリーが12歳、ティーンエイジャー、20代、そしてそれ以降の全ての時代を1人で演じているという点で本作は非常にユニークで、賛否両論様々な意見を集めている。
『ヴォイス・オブ・ラブ(原題:Aline)』は、2021年冬に日本全国でも公開予定。(フロントロウ編集部)