アンジェリーナ・ジョリー、養蜂家育成トレーニングに参加
俳優のアンジェリーナ・ジョリーは、5月20日の「World Bee Day(世界ミツバチの日)」を記念して、無数の蜂にたかられる衝撃的な写真を公開して話題に。
このフォトプロジェクトは、ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)とアンジェリーナがアンバサダーを務めるフランス発のビューティーブランド、ゲラン(Guerlain)が共同でスタートした『ウーマン・フォー・ビーズ(Women forBees)』のキャンペーンの一環。同イニシアティブは、2025年までに2500の養蜂箱を設置し、1億2500万匹の蜂を再生させることを目標に掲げており、女性養蜂家50名の育成にも乗り出している。
世界中から集められた養蜂家志願者の女性たちとともに、この夏、フランスのプロヴァンス地方で養蜂家のトレーニングを受けることが発表されていたアンジェリーナが有言実行。
30日間の育成コースを終えた8人の女性たちに修了証を授与する卒業セレモニーがマルセイユ近郊のマザルギュ郡にある養蜂学観測所内で行なわれ、イベントの前にはアンジェリーナが養蜂用の防御スーツに身を包み、参加者たちと一緒に養蜂体験をする様子も見かけられた。
Angelina Jolie manages to make beekeeping look glamorous in France https://t.co/aDwBoHNWxj pic.twitter.com/2T3J1cUa0B
— Page Six (@PageSix) July 22, 2021
養蜂スーツは、あくまでも蜂刺されから体を守るために機能性を重視してデザインされたもの。ファッション性に関しては度外視されているが、米Paige Sixが掲載した一連のパパラッチ写真では、アンジェリーナがまるでハイファッションブランドのランウェイに登場する一着かのように真っ白な養蜂スーツをばっちりと着こなす様子が見て取れる。
アンジェリーナは受講者たちとともに、ミツバチをじっくりと観察し、ときには顔をしかめたりしながら真剣にインストラクターの話に耳を傾けていた。
ミツバチは、花から花へと花粉を運ぶことにより、農作物を含む植物を受粉させ、地球上の生態系を維持することに貢献している“ポリネーター(花粉媒介)”の一種。人間はポリネーターのおかげで食料を得ることができるほか、ポリネーターはサステナブルな農業の促進や生物多様性の保全に関しても重要な役割を果たしている。つまり、ミツバチや養蜂を保護することは、貧困・飢餓を減らすことにもつながる。
じつは、近年、エコやサステナブルの観点から養蜂にハマるセレブが増加中。元サッカー選手のデビッド・ベッカムはコロナ禍で自宅敷地内に養蜂用の設備を整えたほか、ロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシストであるフリーやリアリティスター兼ファッションデザイナーのニコール・リッチーも養蜂に挑戦していることで知られている。(フロントロウ編集部)