マークが語るポールとのコラボ秘話
2020年12月にはファン待望のニューアルバム『マッカートニーⅢ』をリリースし、年を重ねるごとにパワーアップしているザ・ビートルズの元メンバーであるポール・マッカートニー。世代を超えて愛されるポールは、これまでリアーナやカニエ・ウェストをはじめ、数々の異色のコラボを実現させてきた。
どんなジャンルのアーティストとでもコラボをするポールは、ヒットメーカーのマーク・ロンソンともコラボしたことがある。このコラボのきっかけをマークが『Radio Times』のインタビューで語った。
ことのはじまりはポールの結婚式
マークは2011年に行なわれたポールと現在の妻ナンシーとの結婚式でDJを担当。ポールの結婚式でDJを担当することは、音楽業界にいる人ならかなり名誉なこと。当然ながら人気DJということでかなりの金額でオファーされていたマークだが、報酬を受け取ることを拒否したよう。
そこでマークが報酬の変わりにポールにお願いしたのは、ポールとのコラボ。マークは当時のことを「『僕はあなたに報酬を請求することはできませんが、いつの日か、僕が持っている曲に素晴らしいベース・パートを加えてもらえますか?』と言ったんだ」と振り返った。
その後、マークはロンドンで行なわれたポールとナンシーの2度目の結婚式でもDJを務め、その時にトイレで手を洗っているとポールが登場。そして「僕がトイレで手を洗っていると彼が入ってきて、『君が言っていたように、僕らは一緒になるべきだよ』と言われたんだ」とまさかのトイレでコラボの話が成立し、「『新しいレコードを作っているから、(サセックス州の)田舎にある僕の家に来てくれないか』とポールが言ってきたんだ」と、とんとん拍子で事が進んでいったことを明かした。
そしてポールとマークがコラボした楽曲「NEW」と「Alligator」は、2013年にリリースされたポールのアルバム『New』に収録された。ポールの結婚式でDJを務めた報酬は蹴ったものの、それ以上に価値のある経験ができたマークだった。(フロントロウ編集部)