俳優のジョニー・デップが元妻アンバー・ハードに支払った和解金約7億円の行方を明らかにするべく、アンバーから寄付を受け取ったという2つの慈善団体に情報開示を求めて提訴した件で、裁判所がジョニーの要求を認めたことがわかった。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップの要求を裁判所が認める

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、元妻のアンバー・ハードが離婚裁判で得た和解金約7億円を、アメリカ自由人権協会(以下ACLU)とロサンゼルス小児病院に寄付したことを証明するよう要求した裁判で勝訴したことがわかった。

 アンバーはジョニーから得た和解金の全額を自身が支援する2つの慈善団体、ACLUとロサンゼルス小児病院に分割して寄付すると主張していたが、ジョニー側は離婚裁判から約5年が経った現在もまだその約束は果たされておらず、ほんの一部を寄付しただけで“全額とはほど遠い”と指摘。真偽を確かめるため、ACLUとロサンゼルス小児病院の両組織にに情報開示を求めていた。

 一方でアンバーの代理人は、当初から寄付は段階的に行なわれる予定で、その計画は変わっていないとしている。

画像: ジョニー・デップの要求を裁判所が認める

 2020年に英大衆紙The Sunの発行元を相手取って行なった名誉毀損裁判で敗訴したジョニーは、判事がアンバーの慈善活動を信じ、それが最終的な判決で不利に働いたと推察しており、和解金の行方を明らかにすることで彼女の“嘘の証拠”を手に入れたい考え。米TMZによると、ジョニーと彼の弁護団は、アンバーが過去の裁判で嘘をついと証明することが、近々、アメリカで行われる予定の新たな名誉毀損訴訟の助けになると信じているそう。

 ちなみに、今回の判決を受けて、ジョニーの弁護士であるベンジャミン・チュー氏は米USA TODAYの取材に対し、「デップ氏は、裁判所の決定に大変満足しています」と述べている。(フロントロウ編集部)

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