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【独占】ゼンデイヤの“普通”はなぜ目を引く?『ドラマなふたり』衣装デザインの裏側

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【独占】ゼンデイヤの“普通”はなぜ目を引く?『ドラマなふたり』衣装デザインの裏側
© 2026 Dramatic Movie Rights LLC. All Rights Reserved.

映画のたびに着こなしが話題になるゼンデイヤ。ロバート・パティンソンと初共演したA24の話題作『ドラマなふたり』(8月21日公開)では、彼女が演じるエマの“普通なのに目が離せない”ワードローブが注目を集めている。衣装デザイナーが明かした、その計算し尽くされた裏側を読み解く。(フロントロウ編集部)

“地に足のついた普通の女性”というテーマ

本作の衣装を手がけたのは、『パスト ライブス/再会』『マテリアリスト』でも知られるカティナ・ダナバシス。配給が公開した資料によると、彼女がエマの装いで意識したのは「地に足のついた、ごく普通の女性」だという。

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出版業界で働き、学術都市ボストンで暮らすエマのワードローブは、クルーネックのニットやデニム、スウェットといったベーシックなアイテムが中心。そこにスカンジナビア的なミニマリズムやメンズウェアの要素を織り交ぜ、「知的で洗練されているのに、頑張りすぎていない」スタイルを目指したとダナバシスは語っている。派手なトレンドやロゴに頼らないからこそ、かえって視線を引きつける——それがエマの装いの狙いだ。

ゼンデイヤ演じるエマ 黄緑色のハーフジップ
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“普通”に忍ばせた、意図的な違和感

ただし、その“普通さ”はただのシンプルではない。チャーリー(ロバート・パティンソン)との出会いのシーンでエマが着る黄緑色のトップスや、クラシックな装いに合わせたトレッキングシューズなど、一見自然でありながらどこか一風変わった要素が忍ばせてある。ダナバシスは、こうした小さな違和感によって、エマの複雑な内面と、観客が抱く漠然とした不安を表現したという。

さらに巧みなのが、物語を通してエマの衣装がほとんど変化しないこと。これは「“私はもう過去の人間ではない”という姿勢を保ちたかった」からだとダナバシスは明かす。対照的に、ロバート・パティンソン演じるチャーリーの装いは物語が進むにつれて次第に乱れ、まとまりを失っていく。エマの秘密を知って揺らいでいく彼の心理を、衣装の崩れで映し出しているのだ。

エマ(ゼンデイヤ)ディナーのシーン
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泥にまみれるウェディングドレスが象徴するもの

なかでも印象的なのが、エマが身につけるクラシックなウェディングドレスだ。劇中で純白のドレスは雨や泥にまみれていく。これは「人は過去によって定義されるのか」「他者の視線は人をどう変えるのか」という本作のテーマそのものを映した演出だという。そこに鮮やかなオレンジ色のジャケットを合わせることで、エマの“普通さ”と“違和感”が最後まで共存するよう設計されている。

『ドラマなふたり』ウェディングドレスのエマとチャーリー
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“価値観で服を選ぶ女性”の説得力

エマのワードローブは、高級ブランド一辺倒ではない。ヴィンテージや手の届きやすいブランドをミックスし、そこにAgoldeや6397といった感度の高いレーベルを取り入れている。ダナバシスが表現したかったのは、「流行やロゴではなく、自分の価値観で服を選ぶ女性」。「お金をかけておしゃれをしている人」ではなく、「自分らしい美意識を持ち、何を選ぶべきかを理解している人」に見せたかったと語る。

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その世界観はスクリーンの外にも及んだ。撮影で使ったヴィンテージのCharter Clubのセーターをゼンデイヤ本人が気に入り、のちによく似たデザインのセーターをメゾン マルジェラで購入したという。役の“普通”を、演じる本人が私服として引き受けたようなエピソードだ。

『ドラマなふたり』作品情報

“告白”をめぐって全米で議論を呼び、A24のラブストーリー史上No.1のヒットを記録した本作。ボストンのカフェで出会ったチャーリーとエマが、結婚式まであと7日という夜、それぞれの「最悪の秘密」を告白し合ったことから、幸せの絶頂が疑心暗鬼へと転じていく“地獄のウエディングロマンス”だ。

監督・脚本は『ドリーム・シナリオ』のクリストファー・ボルグリ、製作に『ミッドサマー』のアリ・アスターが名を連ねる。共演はアラナ・ハイム、ママドゥ・アティエ、ヘイリー・ゲイツら。ゼンデイヤとロバート・パティンソンによる新時代のカップル像に注目したい。『ドラマなふたり』は8月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。配給はハピネットファントム・スタジオ(公式サイト)。

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