10年以上続く『ウォーキング・デッド』を“見るのを止めてしまったファン”へ、ショーランナーがメッセージ。(フロントロウ編集部)

ロングランドラマとなった『TWD』

 2010年から続くドラマ『ウォーキング・デッド』は、全米で8月22日より放送開始となったシーズン11をもって、その長い歴史に幕を閉じる。

 ゾンビとなった人々ウォーカーがはびこる世界で、生き残った人々がサバイバルする姿を描く本作では、ウォーカーとの戦いだけでなく、生存者の間での人間ドラマがファンの心を夢中にさせてきた。

 一方で、ロングランとなったドラマにはありがちなことだが、シリーズの途中で見るのを止めてしまった人も少なくはない。出演者であっても同じようで、シーズン3とシーズン4で人気を博した悪役の総督を演じたデビッド・モリシーは、ジェフリー・ディーン・モーガンが演じるニーガンが登場するまでは見続けたものの、その後はドラマを追い続けることを断念したと明かしている

『TWD』見るのを止めたファンへの思い

 とはいえ、スピンオフドラマ『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』もシーズン7の放送が決定しており、『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』も制作され、オリジナルシリーズ終了後にも、さらに2つのスピンオフドラマが制作されることが発表されている。

 それを考えると本作の人気の高さは驚異的だと言えるが、それでもドラマの制作陣が最終章をできるだけ多くのファンに見てほしいと感じているのは当然のこと。ショーランナーのアンジェラ・カンが、英Digital Spyのインタビューで、ドラマを見るのを止めてしまったファンへのメッセージを求められ、こう話した。

 「オーマイゴッド。私が言えるのは、このシーズンには、『ウォーキング・デッド』を見始めた時に人々が好きだった要素が数多くあると思うということ。多くの恐怖があり、しかし多くの心もある。様々な人々がいて、哲学への疑問もあり、それについてみんなは非常に豊かなことだと感じていたと思う。
 私たちのファンのコミュニティ内における異なるファンたちにとって、非常に楽しいことがこのシーズンにはあると思う。みんなが見てくれることを心から願ってる。今のポイントまで追いつくために、すべてのエピソードを見なくてはいけないということでもない。途中から入ってこれると感じてる。なぜなら、新しい出来事が起こっているし、いつでもリキャップ(振り返り映像)を見ることができるしね(笑)」

画像: アンジェラ・カン(中央右)

アンジェラ・カン(中央右)

 『ウォーキング・デッド』は10年以上にわたって続き、変化してきたが、昔からのファンを置いていくつもりはない。そんな姿勢が感じられるアンジェラの言葉。見るのを止めていたとしても、その終わりは見届けたいと思っているファンは多いはず。

 『ウォーキング・デッド』最終章は、先日、その撮影が半分完了したことが報告された。終わりに向けて歩みを進める『ウォーキング・デッド』、その最後を心して待ちたい。

(フロントロウ編集部)

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