Netflixが初のグローバル・ファンイベント「TUDUM: A NETFLIX GLOBAL FAN EVENT」の開催を発表。イベント名になっている「TUDUM」は、オープニングで流れるあの音。ではあのお馴染みの音は、いったい誰がどんな経緯で作ったのか?(フロントロウ編集部)

Netflixのオープニング効果音、TUDUM(タダム)の開発秘話

 Netflixで映画やドラマを再生したときに最初に聞こえる、おなじみのあの音「TUDUM(タダム)」はどんな経緯で作られたのか? この詳細について、プロダクト部門の統括責任者であるトッド・イェリン(Todd Yellin)が2015年にポッドキャスト番組『Twenty Thousand Hertz』で明かしたことがある。

画像: Netflixのオープニング効果音、TUDUM(タダム)の開発秘話

 MGMのガオーと雄叫びをあげるライオンや、Disneyのシンデレラ城のようなアイコニックなオープニングを作ることを任されたイェリン氏。開発に関わったオスカー賞受賞音響デザイナーであるロン・ベンダー(Lon Bender)らと共にこだわったのが、“これから良いことが起こる感”を強調する雰囲気を持ちながら、時短を求めるネトフリユーザーをイラだらせない短い音であること。

 ヤギの鳴き声から深海の音までありとあらゆる音を検証した結果、最終的に残ったのが20〜30の音。ただ大変だったのは、その中から1つに絞ること。そこでヒントを与えてくれたのが、イェリン氏の当時10歳の子供。10歳の子供が明確にコレ!と選んだのが、今お馴染みの「タダム(Tudum)」という音だったという。

 このタダムという音の元ネタはベンダー氏の結婚指輪が木のキャビネットに当たった音だという。最終版にはここに、低速にしたアンビル、ミュートしたヒット音、エレキギターの音を反転させたものが加えられている。

 ちなみにイェリン氏は当初はヤギの鳴き声が気に入っていたそう。この音になっていたら、だいぶ雰囲気も変わっていたはず。

TUDUM: A NETFLIX GLOBAL FAN EVENTが日本時間9月26日に開催

 そんなオープニング音「Tudum」はNetflixのブランドイメージの一つとなっており、日本時間2021年9月26日から2日間にわたり開催される、初のグローバル・ファンイベント「TUDUM: A NETFLIX GLOBAL FAN EVENT」の名前にもなっている。

 日本ではシルバーウィーク中の開催となる同イベントはYouTubeで配信され、70以上にわたるNetflixの主要作品にまつわる未公開情報や独占映像が一挙に発表されるという。約3時間のイベントには世界中からスターやクリエイターたちがバーチャルで参加し、パネルディスカッションなども行なわれる。

イベントは、日本標準時9月26日の午前1時よりスタート。Netflix公式YouTubeチャンネルだけでなく、TwitterやTwitchでも視聴できる。さらなる詳細は、特設サイト「TUDUM」で確認して。

Netflix初のグローバルイベントについてネットフリックスは、「『TUDUM』が目指すゴールはただひとつ。 それは、世界中のNetflixファンの皆様に感謝と敬意を表し、大いに楽しんでいただくことです」としている。(フロントロウ編集部)

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