音楽フェスでのパフォーマンス中に同性愛者やHIV/AIDS患者へのヘイト発言をした問題でバッシングされ活動を自粛しているラッパーのダベイビーが、HIV団体の人たちと面会した。(フロントロウ編集部)

ダベイビーがHIV/AIDS患者へヘイト発言

 人気ラッパーのダベイビーは7月に行なわれた世界最大級のヒップホップのフェスと言われるローリング・ラウドのパフォーマンス中に「今日、HIVやAIDS、あるいは2~3週間で死んでしまうような致命的な性感染症にかかっていなかったら、スマホのライトをかざしてくれ!」と発言したほか、インスタグラムでコメントした「俺のゲイのファンはエイズなんかじゃない」、「(自分のファンに)そんな汚いゲイの奴らはいない」などと発言

画像: ダベイビーがHIV/AIDS患者へヘイト発言

 この問題発言を受け、ヒット曲「Levitating」でコラボしたデュア・リパだけでなく、マドンナやエルトン・ジョンなどの大御所アーティストもダベイビーのことを批判するほか、提携を結んでいたファッションブランド「boohooMAN(ブーフーマン)」が契約を解除。予定されていた音楽フェスへの出演も全て主催者側からキャンセルされた。ダベイビーはその後、正式に謝罪。しかしこの謝罪は、のちにSNSから削除された。

HIV団体のリーダーと面会

 そんなダベイビーは、現地時間8月31日にBlack AIDS Institute、GLAAD、National Minority AIDS Council (NMAC)、The Normal Anomaly Initiativeといった団体を含む9つのHIVの問題に取り組む団体の黒人リーダーと面会。

 そして9つの団体は共同声明を発表し、「ダベイビーは心から向き合う姿勢を見せ、HIV感染者に対して不正確で傷つくような発言をしたことを謝罪し、私たちの個人的な話や、HIVと黒人やLGBTQコミュニティに与える影響についての真実を、深い敬意を持って受け止めてくれました。私たちは、彼がHIVとともに生きる黒人たちのこのフォーラムにオープンに、そして熱心に参加したことで、彼が学び、正確な情報を受け取る機会を得たことを感謝します」と、学ぶために行動を起こしたダベイビーの行動を評価した。

 ダベイビーは謝罪のなかで、批判されたから謝るのではなく失敗から学ぶために当事者と対話して学ぶことを約束していたが、今回その約束がしっかり果たされた。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.