2021年のプライムタイム・エミー賞が開催。73回目となった今年のアワードで盛り上がったシーンを総まとめ!(フロントロウ編集部)

2021年のトップ受賞作品は?

 ドラマ部門は『ザ・クラウン』、コメディ部門は『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』、リミテッド・シリーズTV映画部門は『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』が多数を受賞した。主要部門の受賞者結果はコチラから

「Just a Friend」をカバーしたポップなオープニング

 オープニング・パフォーマンスとして、司会者のセドリック・ジ・エンターテイナーを中心に、ビリー・ポーター、リタ・ウィルソン、LL・クール・J、リル・ディッキーが、7月に亡くなったビズ・マーキーの大ヒット曲「Just a Friend」をカバー。“You, you got what I need”という歌詞を“TV, You got what I need”に変えて歌うと、会場は総立ちで大盛り上がり。SNSでの反応も上々なオープニングだった。

スピーチ時間の厳守はめちゃくちゃ厳しかった

 今年はスピーチの時間を守ることに、裏方が非常に厳しかった。しかも例年より時間が短く感じ、多くの受賞者たちがスピーチ中に、「えぇ!? もう締めろって?」「(カンペで)ストップって言われているからストップします」と、スタッフからの厳しいカンペに驚いて急ぐ様子が見られた。リミテッドシリーズ/TV映画部門の監督賞を受賞した『クイーンズ・ギャンビット』のスコット・フランクは、スピーチが長すぎて“そろそろ終わり”の音楽を2度も流されるという珍事が。

2021年はワクチン摂取必須、“密”や誤情報ジョークも

 2021年のエミー賞はワクチン2回摂取が出席条件。オープニングではセス・ローゲンが、「この小さな会場に人が入りすぎだよ!」「この会場、密閉されているでしょ」などと密ジョークを展開。さらに、司会者が「俺はワクチン摂取済み。ニッキー・ミナージュのいとこの友達のような副作用はなかったけどね」と、ワクチンに関する誤情報を流したとして炎上したラッパーのニッキー・ミナージュをイジる場面も。一方で、全員がワクチン摂取済みとは言え屋内でマスク着用のルールがなかったことにはSNSで批判があがった。

ミカエラ・コール、受賞を性暴力サバイバーたちに捧げる

 性暴力をテーマにした『I May Destroy You』が、リミテッド・シリーズ/TV映画部門の脚本賞を受賞。ミカエラ・コールが本作を「性的暴行を受けたすべてのサバイバーたち」に捧げると、会場からはうなるように大きなスタンディング・オベーションが。なかでも、力強く拍手を送るアニャ・テイラー=ジョイとエリザベス・オルセンの姿が印象的だった。さらに、ドラマ部門主演女優賞を受賞したオリヴィア・コールマンは、受賞スピーチで「ミカエラ・コールやった!」と歓喜。

ケイト・ウィンスレットを受賞者たちが絶賛

 リミテッド・シリーズTV映画部門は、『メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実』が主演女優賞(ケイト・ウィンスレット)、助演女優賞(ジュリアンヌ・ニコルソン)、助演男優賞(エヴァン・ピータース)を受賞。スピーチではジュリアンが「ケイト、演技うますぎ」と、エヴァンが「ケイト・ウィンスレットでいてくれてありがとう!」と、主演のケイトを絶賛した。一方のケイトは、共演者やクリエイターに感謝を述べたほか、「共にノミネートされた仲間に触れたい。今は、女性が支え合うことが大切な時代です。私はあなた方を支持し、敬意を表します。皆さんを誇りに思います」と力強く語った。

サラ・ポールソンがAHS仲間を称賛

 エヴァン・ピータースがリミテッド・シリーズTV映画部門の助演男優賞を受賞した際には、サラ・ポールソンが大興奮の様子で自身の公式インスタグラムにてライヴ配信をスタートして受賞をお祝い! 2人は、ドラマ『アメリカン・ホラー・ストーリー』で毎シーズンのように共演している間柄。

早く去ってしまったマイケル・K・ウィリアムズを追悼

 2021年のドラマ部門助演男優賞にノミネートされながらも、9月6日に54歳の若さにして遺体で発見された、『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』のマイケル・ケネス・ウィリアムズ。同部門のプレゼンターを務めたケリー・ワシントンは、「彼について過去形で話すなんて」と悲しみと共に語り、「あなたの卓越性、芸術性は永遠に続く」と追悼した。追悼コーナーでは、司会者のラリー・キングも追悼された。

ボウエン・ヤンのキャラが爆発

 中国系アメリカ人として初めてコメディ部門助演男優賞へのノミネートを果たしたボウエン・ヤンは、メタリックシルバーのプラットフォームヒールで登場。プレゼンターを務めた時には、このヒールが大活躍。コツコツと大きな音を立てながら歩数をカウントするというギャグを披露して、会場の笑いを誘った。

サラとビーニーが男女の給与格差に言及

 プレゼンターとして登場した、サラ・ポールソンとビーニー・フェルドスタイン。「女性たちは素晴らしい功績を残しました。(男性の)1ドルに対して70セント(の給与)でね」と、アメリカにおける男女の給与格差にジャブが入れられた。

『シッツ・クリーク』コントに大爆笑

 2020年のエミー賞のコメディ部門を総なめにした『シッツ・クリーク』のメインキャスト4人が、プレゼンターとして大集合! 「テレプロンプター(にセリフ)を流してください」「誰か、IT部門の人いますか?」などとステージの上で慌てはじめたが、実はこれ、劇中で演じるローズ一家らしいコント。ローズ一家の久々のドタバタ劇に、会場は大爆笑だった。

特別賞ガバナーズ・アワードはデビー・アレン

 エミー賞の特別賞ガバナーズ・アワードは、俳優、ダンサー、クリエイターとして知られるデビー・アレン。プレゼンターとしては、ドラマ『グレイズ・アナトミー』の共演者エレン・ポンピオをはじめとした友人たちが登場。デビーは、「部屋にいる唯一の女性として、たくさんの勇気と共に進んできました」と力強くスピーチ。スピーチの時間を知らせるカンペに対して、「そんな時計止めてしまいなさい。私はそんなもの興味ないから」と喝を入れた時には、会場から拍手喝采が上がった。

(フロントロウ編集部)

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