テヤナ・テイラーがフェアウェル・ツアーを発表
英Maximが選ぶ今年の「世界で最もホットな女性100人」の頂点に黒人女性として初めて選ばれたことでも話題になった、アーティストや俳優、ダンサー、振付師、監督、実業家とマルチな分野で活躍するテヤナ・テイラー(30)が、『The Last Rose Petal(※最後の薔薇の花束という意味)』ツアーと銘打ったフェアウェル・ツアーを発表した。
これは、「ジューンティーンス」と呼ばれる昨年6月19日の奴隷解放日に通算3作目となる最新アルバム『The Album(ジ・アルバム)』をリリースしたテヤナにとって、文字通りアーティストとしての最後のツアーとなっていて、テヤナはこのツアーをもって音楽活動を退く意向を表明している。
「別れを告げるのがこんなにも辛いものがある私はすごく幸運だと思う。でも、神様はあらゆる別れによって、次の始まりを近づけてくれるの」とテヤナはツアーを発表したインスタグラムへの投稿で述べている。「私を観に出かけて来て。最後に、ステージにすべてを置いていくよ。みんなのためだけにね。私の最後の薔薇の花びらが散っていくように、私はさよならを告げるの」。
ツアーは2021年11月5日に米カリフォルニア州サンフランシスコでの公演からスタートし、2021年11月30日に行なわれる米ジョージア州アトランタでの締め括られる全12公演が現時点で発表されているが、テヤナによれば、今後、追加で公演が発表される予定だという。
音楽活動を引退する意向を示していたテヤナ・テイラー
今月開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワードのステージでフィフス・ハーモニーのノーマニと共演し、ツイッターでワールドトレンドの2位にランクインするなど、アーティストとして高いレベルでパフォーマンスできることを改めて世界に証明したテヤナ。
しかしながら、テヤナは以前より音楽活動から退く意向を度々示しており、今年4月に米BETの番組に出演した際には、レーベルからアーティストとして高く評価されていないことが引退の主な理由だとして、次のように語っていた。
「私は一生懸命に働いている。これは前に夫に話したことなんだけど、もし自分の声が誰にも届いていなかったり、自分が誰の目にも届いていなかったりするのなら(続ける必要がない)ということ。夫は私を見てくれるし、話を聞いてくれる。私はそういうことを大切にしているの。すべてにおいてね。そういうわけで私は、夫や私の契約者、私と関わりがある人たちには、自分のことを見てもらいたい。私の声を聞いてほしいし、私のことを感じてほしい」。
「もしも私のことを見てくれなかったり、聞いてくれなかったり、感じてくれたりしないのだとしたら、それは良くないこと」とテヤナは続けて語り、アーティストとしての活動に見切りをつけたことを明かしていた。(フロントロウ編集部)