『STAC』の続編、『And Just Like That…(アンド・ジャスト・ライク・ザット…)』とは?
1990年代後半から2000年代にかけて一世を風靡したドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』のその後を描く『And Just Like That…(アンド・ジャスト・ライク・ザット…)』は、2021年秋に米HBO Maxで配信となる新ドラマ。日本での配信は今後発表予定。
本作は、50代となったオリジナル版のキャストたちが再び集結し、時代の移り変わりやパンデミックを経験した後のそれぞれの姿を描き出す。
そんなドラマ『And Just Like That…』について、現在分かっていることを総まとめ。
オリジナルキャストが戻ってくるが、サマンサは不参加
ドラマ『And Just Like That…』には、サラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリー、シンシア・ニクソン演じるミランダ、クリスティン・デイヴィス演じるシャーロット、ジョン・コーベット演じるエイダン、そして一時は出演を渋っていたクリス・ノース演じるミスター・ビッグなど、懐かしい面々が戻ってくる。
しかし、主要キャラクターの1人であったサマンサ役のキム・キャトラルは番組には不参加。巷ではキャストの不仲説やスタジオとの問題など様々な憶測が飛び交っているが、キム自身は以前より本作に出演しないことを宣言しており、英iTVのトーク番組『ライフ・ストーリーズ』で、「私がサマンサを演じることは今後一切無いって保証する。私にとっては、もうあの役は終わり。後悔も無く、もう終わったものなの」とコメントしている。
HBOのチーフコンテンツオフィサーのケイシー・ブロイは、英TVLineでサマンサの不在について「現実と同じように、人生において人は現れては去っていく。友情が薄れたり、新しい友情が始まったりする。だから、それ(サマンサの不在)は人生のステージを実際に表しているように思えます…。彼らはニューヨークに暮らす50代の女性の物語を正直に伝えようとしているのです」と語り、「30歳の時の友達は、50歳の時にはいないかもしれません」とコメント。
この発言から、キャリー、ミランダ、シャーロットの3人とサマンサとの友情が失われ、疎遠になってしまったという設定になるのではないかと予想されている。
本作には前述のメインキャストのほか、ハリー・ゴールデンブラット演じるエヴァン・ハンドラー、アンソニー・マレンチノ演じるマリオ・カントーネ、スティーブ・ブレディ演じるデビッド・エイゲンバーグなどもカムバックする。
『And Just Like That…』に加わる新キャスト&多様性
新ドラマ『And Just Like That…』は、『SATC』シリーズに不足していると指摘されてきた多様性や包括性をより意識した作品となると念押しされている。
そんななか新キャラクターとして既に発表されているのが、ドラマ『Empire 成功の代償』のニコール・アリ・パーカー、ドラマ『HOMELAND』や『リトル・ファイアー〜彼女たちの秘密』のサリタ・チョウドリー、ドラマ『ザ・モーニングショー』のカレン・ピットマン。彼女ら3人は、メインキャストを白人が占める『STAC』に新たに加わる有色人種のメンバーとしてその活躍が期待されている。
また、ドラマ『グレイズ・アナトミー』のカリー・トーレス医師役やドラマ『マダム・セクレタリー』への出演で知られるメキシコ出身の俳優サラ・ラミレスが、ノンバイナリーでクィアのコメディアン、“チェ・ディアス(Che Diaz)”というキャラクターとしてキャスティングされた。
サラが演じるチェは、「ノンバイナリーでクィアなスタンドアップコメディアンで、サラ演じるキャリーが頻繁に出演する人気ポッドキャストの司会を務めている」という設定だそう。
またこの他にも、ドラマ『ラミー自分探しの旅』に出演した現在25歳のキャシー・アングがシャーロットの長女リリー役として、ドラマ『ラリーのミッドライフ★クライシス』に出演した現在26歳のニール・カニングハムがミランダの長男ブレイディ役として、映画『オールド』に出演した現在12歳のアレクサ・スウィントンがシャーロットの次女ローズ役として、ドラマ『ゲームシェイカーズ』のクリー・チッキーノがブレイディのガールフレンド役として参加。若い世代にも注目。
『And Just Like That…』ショート予告編が公開!
先日公開された『And Just Like That…』ショート予告編では、サラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリー、シンシア・ニクソン演じるミランダ、クリスティン・デイヴィス演じるシャーロットが振り向いて誰かに手を振る姿や、キャリーとミスター・ビッグが愛し合う様子が映し出され、多くのファンを興奮の渦に巻き込んだ。
新型コロナウイルス感染対策が取られながら制作された本作は、キャストが撮影にのぞむ様子がたびたびキャッチされてきた。本編の配信開始が待ちきれない!
スタンフォード役のウィリー・ガーソンの訃報
そんなティーザー予告が公開された二日後の現地時間9月21日、なんとスタンフォード役のウィリー・ガーソンの訃報が。57歳という若さで亡くなったウィリーの死因はがんであると米TMZによって報じられている。
『And Just Like That…』にも出演し、現場での様子もキャッチされていたウィリーに、『STAC』公式やミランダ役のシンシア、サマンサ役のキム、ミスター・ビッグ役のクリスをはじめとする面々が、彼の死を悼むコメントをSNSで発表しており、彼が出演予定だったシーンがどうなるのかについては明らかになっていない。
すでにシーズン2も計画中?
まだシーズン1の詳細な配信日などが決定していないにもかかわらず、『And Just Like That…』にはすでにシーズン2制作のウワサが。
当初は全10話からなるシーズン1だけの予定だったものの、主演のサラとエグゼクティブ・プロデューサーのマイケル・パトリック・キングは、ドラマを続けようとしているようで、シーズン2の制作は「HBO Maxから間もなく発表される予定」と関係者が英Daily Mailに明かした。
この関係者からは、シーズン2からサマンサ役のキムの出演を期待するような発言もあったが、キムは何度もサマンサ役は演じないとしてきたため、そちらはあくまで希望のよう。
ドラマ『And Just Like That…(アンド・ジャスト・ライク・ザット…)』は、2021年秋に米HBO Maxで配信予定。HBO Maxのオリジナル作品を日本で配信しているU-nextでの配信決定も待たれる。(フロントロウ編集部)