幼少期にセレーナ・ゴメスやビヨンセの影響でシンガーを志し、現在のファションアイコンはドージャ・キャットだというセリーナ・シャーマ。フロントロウは10月8日にデビューEP『シーシー(CECE)』をリリースしたセリーナにインタビューを行ない、EPや彼女のルーツを掘り下げ、さらには、MCUの新作『エターナルズ』に楽曲を提供することになった経緯も訊いてみた。(フロントロウ編集部)

セリーナ・シャーマがデビューEP『シーシー』をリリース

 インド系の父親とイタリア系の母親を持つオーストラリア出身のシンガーソングライター、セリーナ・シャーマ(19)がデビューEP『シーシー(CECE)』を本日10月8日にリリースした。

画像1: セリーナ・シャーマがデビューEP『シーシー』をリリース

 幼少期にディズニー・チャンネルを観て育ち、ビヨンセのパフォーマンスに触れたことがきっかけでパフォーマーを志したというセリーナは、インドのラッパーであるエミウェイ・バンタイをフィーチャーしたファーストシングル「Lean On」でデビュー。同曲のミュージックビデオは現在までに2,200万回以上の再生回数を誇る大ヒットとなったほか、デビューが決定した際には、ニーヨやスヌープ・ドッグらから祝福のメッセージが寄せられるなど、期待の高さを伺わせた。

画像2: セリーナ・シャーマがデビューEP『シーシー』をリリース

 名刺代わりとばかりに、自身のニックネームだという“シーシー”をタイトルにつけた初のEP『シーシー』をついにリリースしたセリーナだが、なんと、11月5日に公開されるMCUの新作『エターナルズ』に楽曲提供を行なっていることも判明している。

 フロントロウ編集部では、『シーシー』のリリースを直前に控えたセリーナにインタビューを行ない、EPについてはもちろん、彼女がシンガーを志したきっかけや、ファッションやメイクへのこだわりなどを訊いた。

セリーナ・シャーマにインタビュー

画像: セリーナ・シャーマにインタビュー

幼少期にディズニー・チャンネルを観て歌やダンスにご興味を持たれ始めたそうですが、当時憧れの存在だったディズニー・チャンネルのスターは誰でしたか?

「みんな大好き! 中でもお気に入りの番組を選ぶとしたら、『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』かな。だからマイリー・サイラスは大好きだけど、私は『ウェイバリー通りのウィザードたち』も大好きで、セレーナ・ゴメスからも大きな影響を受けた。歌やダンス、演技といったすべての面でね。だから、セレーナ・ゴメスかな」

本格的にパフォーマーを志すきっかけになったのはビヨンセの存在だそうですね。ビヨンセのどんな魅力に惹かれたのでしょう?

「ビヨンセのすべてが好きだけど、ステージに立つパフォーマーとしてのビヨンセが大好き。ステージに立つ時は別のペルソナを持っているような人で、ステージにいる時にはまるで別人なのに、ステージを降りると素に戻るでしょ? 私はパフォーマーとして、彼女のパフォーマンスをすごく参考にした。ダンスの仕方もそうだし、歌い方もそう。彼女はあらゆる分野を完璧にこなしてしまう。それは、彼女が幼い頃から一生懸命取り組んできたからだと思うの。私は小さい頃から彼女の影響を受けてきた」


“私は日本語が大好きなんだ。実は、高校生だった頃に日本語を勉強していたの。なので、基本的な単語とかは知っている。日本語の発音ってキュートだなって思う”


2019年にリリースされたデビュー曲「Lean On」には、インド出身のラッパーであるエミウェイ・バンタイがフィーチャーされています。普段、インド系としてのご自身のルーツとはどのように向き合っていますか?

「(インド系としてのルーツは)すごく大切だよ。私は、インド系であることを誇りに思っているの。早くまたインドを訪れて、家族に再会したいなって思ってる。インド系としてのルーツに関しては、幼い頃からボリウッドの影響を受けてきたのは間違いない。たくさん映画を観たし、ボリウッドを通じて歌やダンスを学んだ。なので、小さい頃から影響を受けているよ」

真夜中に私に電話してきてもいいよ
時間をかけてもいい
いつでも私を頼ってね
不安を感じていたり
光が見えかったりする時には
私があなたのそばにいる
私を頼りにして
ー「Lean On」より

先日、LISAの「炎」のカバーをアップされていましたよね。 日本語の発音も完璧で、とても驚きました!

「本当に? 完璧だったかは自分では分からないけど、ベストは尽くしたつもり! 日本語の曲を歌えるようになりたいと思って。私は日本語が大好きなんだ。実は、高校生だった頃に日本語を勉強していたの。なので、基本的な単語とかは知っている。日本語の発音ってキュートだなって思う。私は日本のカルチャーが私は大好き。この曲については、日本ですごく人気があるって聞いたので、ぜひ歌ってみたいって思ったの。ある程度時間をかけて練習したけど、完璧って思ってもらえたならよかった!」

お気に入りの日本語などあれば教えてください!

「日本の人たちって、電話を取るときに『(日本語で)もしもし?』って言うでしょ? 私はそれが好きなの(笑)。大好きなんだ。日本語を勉強していたから、『(日本語で)私はセリーナです』とか『(日本語で)おはようございます』のような基本的なフレーズは知っているんだけど、とにかく、日本の人たちが電話で『もしもし?』って言うのが好き(笑)。可愛いなって思う」

2020年にジョナス・ブルーとのツアーで来日が予定されていましたが、残念ながら中止となってしまいました。日本に来ることができたら、どんなことがしたいですか?

「日本では、もちろんパフォーマンスしたいし、ファンのみんなに会いたい。それから、京都にも行ってみたいかな。京都は歴史ある街だから、文化を学んでみたい。それから、雪も見てみたいな。実は、本物の雪というものを私は見たことがなくて。ぜひこの目で見てみたいって思う。楽しそう」


“ルックスの参考にする時は、Pinterestを見ることが多い。Pinterestを見れば、私が好きなもの全部が載っているという感じ”


ヘアやメイクについても伺いたいのですが、スタイリストはつけているのでしょうか?

「うん、スタイリストはつけているよ。今、特に力を入れているのが、自分(のスタイル)に対してどんなイメージを持ってもらえるだろうということ。『セリーナはどんな服を着ているのだろう?』『セリーナはどんなスタイルを好んでいるのだろう?』って思ってもらえたらって。今は自分のスタイルを確立しようとしているところ。ヘアやメイクに関しては、いつも似たようなもので統一している。ミュージックビデオに関してもそうで、まだ発表していないビデオでも、既に公開されているビデオでもそれは同じ。私なりのスタイルを見てもらえると思うし、ちょっとしたパターンみたいなものを感じてもらえると思う。私はジュエリーが大好きだし、アクセサリーも大好きだから、それらもよく着けている。それから、ヘアメイクについては、自分がその時に何を着るかや、その時にいる場所にもよるかな。ただ、普段はできるだけ自然体に見えるようにしたいとは思ってる。一方でステージの上やミュージックビデオでは、普段より少し派手にしたいかな。着る物にもより力を入れるようにしてる」

画像: ヘアやメイクについても伺いたいのですが、スタイリストはつけているのでしょうか?

ファッションやメイクの新しいアイディアはどんなところから浮かんでくるのでしょうか?

「メットガラのようなイベントで着られている服はよく見ているかな。それから、その時々のトレンドとか。TikTokとかでもトレンドが分かるし、そこから参考にすることもある。それから、世界のセレブの間で流行っているトレンドもチェックしてる。メイクに関しては、ここ10年くらいの間に特に進化したと思ってる。つまり、多くのトレンドが生まれて、新しいルックスもどんどん出てきたと思う。ファッションに関しては、Pinterestを見るのも大好き。ルックスの参考にする時は、Pinterestを見ることが多い。Pinterestを見れば、私が好きなもの全部が載っているという感じ。そういうことをスタイリストと話し合いながら、自分なりのスタイルを組み立てているよ」

ファッションアイコンのような存在はいますか?

「ドージャ・キャットかな。彼女はクールだよね! ドージャは毎回の衣装にすごくこだわっていると思う。ヘアメイクもそうだし、ファッションもそう。いつも凝ったものになっているよね。ドージャが着ているものは周囲でもよく見る。私たちの世代にとってのレディー・ガガのような感じだと思う。彼女のルックはいつもみんなを驚かせてくれる。なので、今ならドージャ・キャットかな。彼女のファッションは若い女の子たちの間でトレンドになっていると思う」

ドージャ・キャットの「Woman」に合わせて踊ったダンス動画をインスタグラムに投稿したことも。


“今回は1枚目のEPということもあって、自分を紹介するという意味合いもあったから、自分のニックネームを名前にするのが良いんじゃないかって思ったの”


10月8日にはついにデビューEP『CECE』がリリースされます。この『CECE』というタイトルは、ご自身の“Celina”から取られているのでしょうか?

「最近はよく、みんなからこのニックネームで呼ばれているの。私の名前がセリーナ(Celina)で、そこからCとEを取って、CECE(シーシー)みたいな。学生時代はよく、友達からセル(Cel)と呼ばれていたんだけど、当時からシーシーとも呼ばれていて。それで、今回は1枚目のEPということもあって、自分を紹介するという意味合いもあったから、自分のニックネームを名前にするのが良いんじゃないかって思ったの。それから、よく冗談で、ミュージックビデオやステージにシーシー(というキャラクター)を登場させるのはどうかっていうことを話していて。もう1人の私、みたいな感じでね。そういうジョークをよく話していたの。なので、(タイトルの由来は)そこからも来ている」

あなたの前の彼女なんて
私があなたにしてあげる全てのことに適わないでしょ
あなたはわかった気になってる
本当はわかってないことも
ー「Her Wrongs」より

EPに収録されている4曲は、いずれも恋愛がテーマになっています。それぞれ実体験に基づいた歌詞なのでしょうか?

「必ずしも実体験というわけじゃない。楽曲の中には、私自身も結びつきを感じられる歌詞もあるし、自分の実体験も書いているけど、自分以外の人たちが経験したことも曲にしてる。自分よりも多くの経験をしているような、年上の人たちの経験をね。自分よりも多くのことを経験してきたような人たちの話。私自身も、これからもっと成長していくにつれて、より多くの経験をしていくことになるはずだし、そうなれば自分の音楽も、もっと自分自身が共感できるようなものになっていくと思う。もちろん、このEPの楽曲にも、自分が経験してきたことは反映されているよ」

EPの収録曲で一番思い入れのある曲を教えてください!

「すべての曲に、私にとって違った意味がある。なので、2曲選んでもいい? 1曲には絞れなそう。『Lights Down』は、すごくヴァイブスを高めてくれる曲で、女友達と出かける時なんかによくかけている。ビートとかが気に入っていて、『Lights Down』は特に好きな1曲。それから、『Bad For You』も好き。もし強いて1曲だけ選ぶとしたら、『Bad For You』かな。少しだけ不気味な雰囲気の曲で、個人的にはそこが好き。この曲がずっと1番のお気に入りだったのだけど、ごくわずかな差で勝っているという感じ(笑)」

だって持ってるの 素敵な愛を
誰が愛するの私を そんな簡単に
私はあなたにとって良い存在じゃないから
長続きしないものが好きでしょ
Boy 感情は手放して、そんな執着しないで
ー「Bad For You」より

EPのリリース後には、楽曲提供をしたマーベルの新作映画『エターナルズ』のサウンドトラックもリリースされますね。サウンドトラックへの参加はどのような経緯で決まったのですか?

「(映画の指揮を執る)クロエ・ジャオ監督から電話をもらったの。その時はまだ曲は作っていなかったのだけど、監督が私のミュージックビデオを観てくれたみたいで。ヒンディー語が入っている曲だと思うんだけど、監督の目に、私がインドの曲をパフォーマンスしている映像が留まったみたい。それで、映画は(インドの)ボリウッドとハリウッドが融合したようなものになっているから…えっと、この曲についてはあまり喋っちゃいけないことになっているんだけど(笑)。観てもらえれば分かるよ、という感じ。エネルギッシュな曲になっているとは言えるかな。カルチャー的要素が詰まった、踊れる曲になっている。私自身も、公開がすごく楽しみ」


“チャーリー・プースも大好き。すごく才能があるし、天才的なミュージシャンだと思う。一緒にスタジオで作業するのが夢


ところで、シンガーとしてのデビューが決まった時には、スヌープ・ドッグから「一緒に曲を作りたかったら教えてよ」と言われていましたよね。その後、スヌープには連絡したのでしょうか?

「彼がメッセージ動画を送ってくれた時には、『すごい!スヌープ・ドッグだ!』って感動したし、信じられなかったよ(笑)。もちろん、彼はすごく経験豊富な人だし、彼のような人からそう言ってもらえたのは嬉しかった。将来的に、一緒に曲が作れたらいいな。ぜひ一緒にやりたい」

スヌープ以外で、コラボしてみたいアーティストはいますか?

「うーん、大好きなドージャ・キャットかな。彼女の音楽にはすごく共感できる。ヴァイブスを高めてくれるし、すごくムードもある。それから、チャーリー・プースの名前も挙げたい。チャーリー・プースも大好き。すごく才能があるし、天才的なミュージシャンだと思う。一緒にスタジオで作業するのが夢。その2人とコラボしてみたいかな!」

チャーリー・プースの「Attention」とAPディロン(AP Dhillon)の「Insane」をマッシュアップしたことも。

最後に、日本のファンにメッセージをお願いします!

「早くみんなに会いたい! 日本へ行って、みんなの前でパフォーマンスするのが楽しみ! みんなに会いに行くからね!」

<リリース情報>
セリーナ・シャーマ
First EP『シーシー(CECE)』
配信中
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画像: 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします!

(フロントロウ編集部)

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