故チャドウィック・ボーズマンを称えて奨学金を設立
昨年8月、大腸がんとの約4年間の闘病の末に43歳の若さでこの世を去った俳優のチャドウィック・ボーズマンの功績を称えて、Netflixと彼の母校であるハワード大学が「チャドウィック・A・ボーズマン記念奨学金(Chadwick A. Boseman Memorial Scholarship)」を設立することを発表した。
この奨学金はチャドウィックの妻シモーネ・レッドワードの支援のもと、Netflixを最初の寄付者として設立されたもので、2000年に同校を卒業したチャドウィックにちなんで、「チャドウィック・A・ボーズマン美術大学」に改名した美術学部に入学した学生の4年間の授業料が全額免除となる。今秋より各クラス1名に授与され、その後も毎年新入生に授与される。
奨学金制度の設立にあたって、シモーネは大学の公式サイトを通じて、「模範的なアーティストの多くは、高等教育を受ける機会を与えられていません。私たちは、教育に対する経済的な障壁を取り除くことで、できるだけ多くの学生を支援したいと考えています。この基金は、チャドウィックの技術への献身、他者への思いやり、そして未来のストーリーテラーを支援したいという思いを表しています」とコメント。
Netflixの共同CEOであるテッド・サランドス氏も、「チャドウィックはあまりにも早くこの世を去ってしまいましたが、彼の精神は、彼の作品や彼が影響を与えた善良な人々のなかにつねに存在しています。彼はいつも、ハワード大学で過ごした時間と、それが彼の人生とキャリアを形成したポジティブな方法について話していました。今、私たちは多くの未来のスーパーヒーローたちに、同じ経験をする機会を与えることができるでしょう。私たちは、シモーヌとチャドウィックの家族全員、そしてハワード大学のパートナーに感謝しています」と声明を出している。
ちなみに、チャドウィックは遺作となったNetflixのオリジナル映画『マ・レイニーのブラックボトム』で初めてアカデミー主演男優賞にノミネートされた。(フロントロウ編集部)