超多忙なロック様の心を癒すのは「釣り」
映画『ワイルド・スピード』シリーズや続編の制作が決定したディズニー映画『ジャングル・クルーズ』などの出演作で知られる俳優のドウェイン・ジョンソンといえば、米Forbesが毎年発表している「世界で最も稼ぐ俳優ランキング」で2019年に続き2020年も堂々の1位に輝いた、超売れっ子俳優。
人気作品に次から次へと出演し、多忙を極めるドウェインはどうやってストレスをためないようにしているのか? 彼のインスタグラムを定期的にチェックしている方ならご存じかと思うが、ドウェインにとって趣味の「釣り」が心の健康を保つうえで重要な役割を果たしている。
かれこれ10年ほど、バージニア州に所有する農場の池でオオクチバスやシマスズキといった魚の飼育を行なっているドウェインは、時々、その場所を訪れては釣りをして心と体をリフレッシュ。
そんなドウェインは、今年6月、釣りをする様子を収めた動画に「この週末、自分の農場に行って気分転換し、心の整理をすることができた。(中略)小さい頃から釣りが好きだったから、こうやって都会の喧騒から離れて静かに過ごす時間は私にとってとても大事なんだ。(この時間に)感謝してる。それから、みんなにも“セルケア”の大切さを伝えたくてね」というメッセージを添えて、自身のインスタグラムにアップしていた。
ちょっとしたセルフケアを実践したい人には、釣りは最適な趣味といえる。実際、釣りはメンタルヘルスにもいいという。
「釣り」がメンタルヘルスにいい理由
Heading Healthの共同設立者で精神科医のスティーヴ・レヴィーン氏は、米Yahoo Lifeに次のように語っている。
「瞑想をすることや自然の中で過ごすことが、うつ病や不安症などの精神的な健康に良い影響を与えることは、研究でも明らかになっています。釣りや関連するアウトドア活動は、その両方に当てはまります。瞑想と聞いて釣りを思い浮かべる人は少ないと思いますが、目を閉じて座っているだけでなく、もっとアクティブで身体的な瞑想もあります。そして、釣りは非常に瞑想的な行為です」
2012年に発表された研究によると、釣りは体調不良の回復を助けたり、全体的な幸福感に貢献したりするだけでなく、若者の人間関係を育むのにも役立つ可能性もあるという。また、釣りによってもたらされる集中力と瞑想、そしてグループで釣りに行った場合に生まれる絆が、とくに心の葛藤を周りに知られないようにしている人たちにとっては、癒しの大きな要因に。
さらに、最近の研究では、釣りが退役軍人のPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの対処に役立つこともわかっている。エセックス大学が退役軍人のPTSDや不安、うつ病に与える影響を調査したところ、釣りを含む自然のなかで行なうアクティビティに参加した人の約70%に、精神的な症状の大幅な改善が見られたとYahoo Lifeは伝えている。(フロントロウ編集部)