エミリー・ラタコウスキーが被害について黙っていた理由
今年11月に出版予定の著書『My Body(原題)』のなかで過去のセクハラ被害について告白したモデルのエミリー・ラタコウスキーが、当時、声をあげることよりも“沈黙”を選んだ理由を米Peopleのインタビューで明かした。
ご存じの方も多いと思うが、エミリーは今から約8年前の2013年、シンガーのロビン・シックとファレル・ウィリアムス、ラッパーのT.I.がコラボした大ヒット曲「Blurred Lines(日本版:ブラード・ラインズ〜今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪)」のミュージックビデオに上半身裸で踊りまくる役で出演し、一躍時の人となった。しかし、その裏でエミリーはロビンから胸を触られる被害にあっていた。『My Body』には当時の詳しい状況や心境などが赤裸々に綴られている。
でも、なぜ今になってそのことを打ち明けようと思ったのか? 理由をPeopleの記者にたずねられたエミリーはこう答えている。
「あのときの私は無名のモデルだったから、もし声をあげたり、(ロビンの行動を)非難したりしていたら、今の私はなかったし、有名にもなっていなかった」
エミリーによると、今になって声をあげることにしたのは、自身の成長と視点の変化によるものだそうで、「私は自分自身の進化について本を書いた。そこには私のキャリアや人生におけるさまざまな経験が含まれていて、それらの経験を通して感じ方や考え方が変わった。本を読んで、こういった状況の背後にあるニュアンスを理解してもらえればと思う」と、そのことを本を通してファンに認識してもらいたいと語った。
ちなみに、出版前の本の内容が流出したことについて、エミリーは米Extraの取材に対し、「この本ですべての物語とその側面を共有することで、自分のイメージを自分でコントロールしたかったのに、それがクリックベイトのような騒ぎになってしまった。突然、『性的暴行』や『疑惑』といった言葉が飛び交い、みんなが実際の本を読むどころではなくなってしまったように感じる」と不満を露わにしている。(フロントロウ編集部)