オリヴィア・ロドリゴがメンタルヘルスの大切さを語る
2016年にディズニー・チャンネルのオリジナルドラマ『やりすぎ配信! ビザードバーク』でメインキャストの1人に抜擢され、2019年にアメリカで配信がスタートしたDisney+ (ディズニープラス)のドラマ『ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル』で主役であるニニを演じたことで、一躍注目の若手セレブの仲間入りを果たした俳優でシンガーのオリヴィア・ロドリゴは、メンタルヘルスをケアするために、16歳の頃からセラピーに通い始めているという。
米現地時間10月10日の世界メンタルヘルスデーに、CBSの朝の番組『Sunday Morning(原題)』に出演したオリヴィアは、インタビューのなかでセラピーについて話題が及ぶと、「16歳になるまで行ったことはなかったのだけど、人生が変わるような大きな節目になった。自分自身のことについてたくさん学ぶことができたの」と明かした。
続けて、セラピーは自分に必要だと思ったから受けに行ったのかと訊かれると、「その通り」とオリヴィア。「セラピーに関しては、スティグマ(悪いイメージ)もあると思う」とした上で、「時には、『ああ、あなたには必要ないよ。あなたは多くを手にしている。あなたの人生は素晴らしいし、何が問題なの?』って言われてしまうことがある。それって、年寄りの人たちが若者たちに言いがちなことでもあると思うんだけど。彼らは若者たちが経験していることを、過小評価してしまうの。『彼らなら大丈夫だよ。まだ子供だし。これから乗り越えていくと思うよ』みたいな感じにね」と語り、若者たちは特に、自分たちよりも年上の世代の人たちからメンタルヘルスの問題を軽く見られてしまう傾向があると感じているとした。
「だけど、それを経験している時には深刻なものだし、ものすごく重要なことだと感じる。大人の問題じゃないだとか、まだ税金を払っていないからといって、傷ついていないということにはならないでしょ」とオリヴィアは続けて語り、若者たちがメンタルヘルスの問題を抱えている時には、大人たちが抱えている時と同じくらい深刻なものだと訴えた。
大人にとって、子供たちの悩みは「ああ、そういう時期もあったよね」と、思春期によく抱える悩みのように映り、「でも、私たちも乗り越えてきたから大丈夫」と考えてしまうこともかもしれないが、現在進行形で悩みを抱えている子供たちにとっては、深刻な問題。さらに社会の中には、前の世代が経験したからと言って次の世代に渡すべきではない苦労がたくさん存在する。大人たちが、悩みを抱えている子供たちに必要なリソースを提供してあげることも大切。(フロントロウ編集部)