元リトル・ミックスのジェシー・ネルソンがリリースしたソロデビューシングル「Boyz」のミュージックビデオをめぐり、ジェシーが白人でありながら黒人のフリをしているのではないかとして“ブラック・フィッシング”疑惑が寄せられている件で、「Boyz」にフィーチャリングで参加しているラッパーのニッキー・ミナージュがジェシーを擁護した。(フロントロウ編集部)

ジェシー・ネルソンがブラック・フィッシング疑惑について改めて釈明

 昨年11月に個人的な医療上の理由で長期の休養に入り、翌12月にガールズグループのリトル・ミックスを脱退したジェシー・ネルソン(30)が、先週10月8日にソロとしてのファーストシングルとなる「Boyz」をミュージックビデオをリリース。先日、同曲にフィーチャリングで参加したニッキー・ミナージュ(38)と共にインスタグラムでライブ配信を行なった。

 およそ1時間にわたってライブ配信では、同曲のミュージックビデオに寄せられた“ブラック・フィッシング(Black Fishing)”疑惑についての話題に。ブラック・フィッシングとは、黒人であるだけで差別されるという状況があるなかで、その他の人種が黒人のフリをして黒人文化を利用することで、場合によっては、本来ならば黒人が得られたであろう仕事の機会を黒人のフリをした白人が奪うことにも繋がるため、問題視されている。

 ジェシーは「Boyz」で“Blaccent(黒人風のアクセント)”を使っていると指摘されているほか、肌を黒くし、黒人女性に特有のカーリーヘアを真似しているのではないかとする疑惑の声が寄せられた。

画像: ジェシー・ネルソンがブラック・フィッシング疑惑について改めて釈明

 そうしたなか、ジェシーは今回、ニッキーとのライブ配信で自身に向けられたブラック・フィッシング疑惑に言及して、「個人的には、私はこのビデオや曲で有色の人たちを不快にさせる意図は決してなかったと言いたい」とこれを否定。

 「これは私が若い頃に聴いていた音楽。子供時代に観ていたビデオで、これこそが最高だと思っていた。個人的には、90年代のR&Bが音楽の黄金期なの。私はそれを祝福したいと思った。私は、自分が大好きな音楽の時代を祝福したかったの」と、あくまでも、自身が大好きな90年代のR&Bの芸術性を取り入れたに過ぎないと釈明し、「誰かを不快にさせるつもりは決してなかったのだけど、私が愛するものを心から祝福したことで、誰かの感情を傷つけてしまったかもしれないということに、私は傷ついてる」と改めて疑惑を否定した。

 ライブ配信のなかで、ジェシーは自身の肌の色やカーリーヘアについても言及しており、黒人であるリトル・ミックスのリー・アン・ピノック(30)からかつて言われたという発言を引用しながら、「リー・アンからこう言われたこともある。『あなたはミックスじゃないのに、日光に当たると私よりも暗い色なのね。すごいと思う』って」と、自身の暗い肌の色は自然な日焼けによるものだと釈明。

 ヘアスタイルについても、「私は今日のライブ配信で、生まれつきカーリーな髪質をしているということも示したかった。私はずっとカーリーな髪質なの。これは父親からの遺伝」と語り、こちらも生まれながらのものだと語った。

 リー・アンは、ジェシーのブラック・フィッシング疑惑をめぐってジェシーに否定的な立場であると見られ、先日、テレビ司会者のジージー・ミルズがインスタグラムにアップした、ジェシーの“ブラック・フィッシング問題”に苦言を呈した投稿にいいねしている。

ジェシー・ネルソンからブロックされたとリー・アン・ピノック

 一方、ジェシーについては、「Boyz」がミュージックビデオと共にリリースされたタイミングで、リトル・ミックスでの元グループメイトであるリー・アン・ピノックとペリー・エドワーズ(28)、ジェイド・サールウォール(28)の3人が、インスタグラムでジェシーのフォローを外したことも明らかになった。

画像: ジェシー・ネルソンからブロックされたとリー・アン・ピノック

 この動きについては、3人のほうが何かしらの行動を起こしてジェシーのフォローを外したと見られていたのだが、リー・アンは自分たちのアンフォローが報じられた後、ミュージシャンでコメディアンのノーハン(NoHun)とメッセージを交わして、フォローを外したのは自分たちからではなく、ジェシーのほうから自分たちのアカウントをブロックしてきたと主張した。

 ノーハンはインスタグラムストーリーズにリー・アンと交わしたメッセージのやり取りのスクリーンショットを投稿しており、そのリー・アンはそのなかで、ジェシーが自分たちをブロックしたとして、「私たちを切り離したの。酷い人だよ」とジェシーを批判した。

ニッキー・ミナージュがリー・アン・ピノックを批判

 ジェシーがニッキーと行なったインスタグラムのライブ配信では、リー・アンのことも話題に。2018年にシングル「Woman Like Me」でリトル・ミックスともコラボしたことがあるニッキーはリー・アンに対し、「お嬢ちゃん、これから言うメッセージをよく心に留めておくことね」と忠告した上で、「アンタがくだらないことをするなら、私もアンタにそうやって話さないといけないね。アンタが表に出て、誰かを破滅させる必要なんてなかった。今は彼女に楽しませてあげなよ」と、ソロデビューしたタイミングでリー・アンの側からジェシーに否定的なコメントが浮上したことを批判した。

画像: ニッキー・ミナージュがリー・アン・ピノックを批判

 ニッキーは続けて、ジェシーがリトル・ミックスにいる時にはリー・アンはブラック・フィッシングについて声をあげていなかったと指摘した上で、「Boyz」のビデオにパフ・ダディことショーン・コムズがカメオ出演していることに言及して、「ニッキー・ミナージュとパフ・ダディが出演したビデオを彼女が出した途端、有名人にテキストメッセージを送るんだからね」と、このタイミングで否定的なコメントが浮上したのはソロデビューしたことへの嫉妬からだと揶揄した。

 リー・アンをはじめ、ペリーやジェイドは現時点でジェシーのブラック・フィッシング疑惑について公の場ではコメントを発表していない。(フロントロウ編集部)

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