あるタトゥーアーティストが超リアルな乳首のタトゥーが入った脚の写真を公開。一見するとふざけすぎているように見えるが、その背後には感動の秘話が隠されていた。(フロントロウ編集部)

タトゥーアーティストがリアルな乳首を脚にタトゥー

 ニューヨークでタトゥーショップ「S.McCauley Tattoo」を開いているシャノン・マッコーリーが、本物と見分けがつかないほどリアルな乳首のタトゥーの写真をインスタグラムに公開。

 この乳首タトゥーが入っているのは、太ももやふくらはぎなど脚ばかり。一体なぜこんなところに乳首のタトゥーを? もしかして罰ゲーム? それとも強烈なギャグ? 写真につけられたキャプションには、こう書かれていた。

 「私が初めて肌に入れた乳首。これらのタトゥーは落ち着いたら無料で覆います。乳がんで乳房切除手術を受けた人や、トランスコミュニティを助けるために、外科病棟でタトゥーを入れられるように学んでいるところです。もし誰か、私が立候補すべき外科医を知っていたら教えてください」

 そう、シャノンは乳房切除を受けた人々のためにリアルな乳首をタトゥーする練習をしていたのだ。そして写真に写る人たちは、練習台として立候補した人々。 

 この投稿のコメント欄には「素晴らしい」「あなたの存在に感謝します」「なんて人生を変える作業なんだ」と絶賛の書き込みが集まり、写真が引用された米redditでも「客もアーティストも人間が出来ている」と称えられた。

乳輪のマイクロピグメンテーションの指導へと進化

 この素晴らしい作品がインスタグラムに公開されてから約半年、この件にさらなる展開があった。リアルな乳首のタトゥーが施された乳房の写真をインスタグラムにアップしたシャノンは、こう綴った。

 「癌のサバイバーやトランスジェンダー男性の手術後の肌色を問わず、無料で乳輪のマイクロピグメンテーション(※アートメイクを進化させたナチュラルメイク)を行ないます。これまでに十分な数のクライアントに施術を行なってきましたので、一般の方にも安心して提供できます。残念ながら、新型コロナのため州外のお客様をお受けすることはできません。ご予約の際には、件名に『乳輪マイクロピグメンテーション』と記入してメールしてください。保険は必要ありませんので、完全に無料です。私はすべての備品を提供し、時間を提供しますので、この施術を受けられるお客様の数は限られています」

 さらにシャノンは、「私はこの方法を独り占めするつもりはありません。やり方を知っているタトゥーアーティストが増えれば増えるほど、より多くの人が助けられることになります」として、やり方を指導してほしいプロのタトゥーアーティストを募集して、この支援の輪を広げるつもりであることも明かした。(フロントロウ編集部)

  

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