映画『ワイルド・スピード』シリーズの共演者であるヴィン・ディーゼルと不仲と言われるドウェイン・ジョンソンが、その真相を語った。(フロントロウ編集部)

公に批判したことを“反省”もスタッフからは感謝された

 Netflixのオリジナル映画『レッド・ノーティス』やDCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の新作映画『ブラックアダム』など、話題作の公開が続々と控えている人気俳優のドウェイン・ジョンソンが、不仲と言われる俳優のヴィン・ディーゼルとの関係について米Varietyのインタビューで語った。

 ご存じの方も多いと思うが、ヴィンとドウェインはシリーズ8作目『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影中に対立。ほかの共演者も巻き込む騒動に発展したものの、両者が不仲説を否定するコメントを出したことでなんとか落ち着いた。

 その後、スピンオフ作品の『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』でジェイソン・ステイサムとダブル主演を務めたドウェインだが、シリーズ最新作の『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』には出演しておらず、今後も『ワイスピ』本編に出演する意思がないことを示すなど、いまだに関係修復にはいたっていない。

画像: ©︎ORIGINAL FILM / Album/Newscom

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 さかのぼること5年。『ワイルド・スピード ICE BREAK』の撮影を終えたばかりのドウェインが、自身のインスタグラムで、「女性の共演者たちはいつも素晴らしく、私は彼女たちを愛してる。でも、男性の共演者はまた別だ。プロフェッショナルで立派な男性もいるが、そうでないやつもいる。そういう連中は、それを解決する勇気すらないんだ。弱虫どもが。映画を見た時に俺がいくつかのシーンで演技じゃなくてマジでキレているように見えたら、それ、マジだからな」と、ある男性共演者に対する不満をぶちまけたことがすべてのはじまり。

 説明するまでもないが、ある男性共演者とはヴィンのこと。Varietyのインタビューで、公にヴィンを批判したことを“後悔しているか”と聞かれたドウェインは、「俺が言ったことは本心だ。間違いなく。俺は本気で思ったことしか口にしない。でも、それを公にするのは正しいことではなかった」としたうえでこう語った。

 「おおごとになってしまった。でも、おもしろいこともあった。まるでスタッフ全員が俺のところに来て、こっそりお礼を言ってくれたり、メモを残してくれたりしたようだった。それでも俺にとって最高の日ではなかった。あれを(世間に)共有するべきではなかった。俺のポリシーに反することだった。普段の俺なら共有しない。ああいったくだらないことは世間から遠ざけるようにしているんだ。みんながそれを知る必要はない。俺にとって最高の日ではなかったというのはそういう意味だ」

 その後、2人のあいだで平和的な話し合いが行われたことが当時報じられたが、ドウェインは笑いながら「まあ、話し合いはしたよ」と言うと、「ただ、俺はそれを“平和的な話し合い”とは言わない。(お互いの考えを)明確にするための話し合いとでも言っておこうか。2人で俺のトレーラーで実りある話をした。そのときの会話で俺たちは両極端な存在であることがはっきりした。そして、お互いにそっとしておくことで合意した」と続けた。

ヴィンの“愛のムチ発言”について改めて言及

 ちなみに、ドウェインとヴィンといえば、今年6月、米Men's Healthのインタビューでドウェインとの不仲説について聞かれたヴィンが、「当時の俺のアプローチは、パフォーマンスを必要なレベルまで上げるために、愛のムチをもって支援するというものだった。(中略)目指す地点に到達するために、時に厳しい態度で接する必要もあったのは事実だ。俺は自分がプロデュースする作品で最高のパフォーマンスを発揮するためなら、どんなことでもやる」と答えて、ドウェインの失笑を買ったことも記憶に新しい。

画像: ヴィンの“愛のムチ発言”について改めて言及

 例のヴィンの発言を聞いてどう思ったか、改めて聞かれたドウェインはこう答えている。

 「これだけは言っておく。正直、心のなかではこんなくだらないことに答えてもしかたがないと思ってる。でも、真実はこうだ。俺はこれまでにたくさんの経験を積んできた。彼(ヴィン)と違って、私は演劇の世界からスタートしたわけじゃない。俺たちは生まれも育ちも違うし、俺はまったく異なる文化と環境で育った。そして、俺はすべてのプロジェクトに全力で取り組んでいる。もし、なにか対処しなければならない、もしくは面倒を見る必要があると感じたら、俺はそれを実行する。だから、あれ(ヴィンのインタビューでの発言)を読んだとき、ほかの人たちと同じように俺は笑った。大笑いした。みんな笑ったはずだ。(ヴィンに名前を出された)フェリーニもきっとどこかで笑っているはずだ」

(フロントロウ編集部)

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