大富豪の令嬢でリアリティスターやDJ、実業家など様々な肩書きを持つパリス・ヒルトンが、問題行動を起こした青少年の治療を行なう施設やプログラムの改革を要求。(フロントロウ編集部)

パリス・ヒルトンが青少年の治療施設の改革の必要性を唱える

 ヒルトン・ホテルの創設者コンラッド・ヒルトンの曽孫娘として誕生した生粋のお嬢様で、2000年代に放送されたリアリティ番組『シンプル・ライフ』でブレイクした“元祖リアリティスター”のパリス・ヒルトンが、米Washington Postに掲載された論説を通じて、問題行動を起こした青少年の治療を行なう施設やプログラムの改革を実施するよう、ジョー・バイデン大統領と議会に対して呼びかけた。

 フロントロウでお伝えしたが、10代の頃に米ユタ州にある全寮制学校プロボ・キャニオン・スクールに入れられたことがあるパリスは、そこで精神的及び身体的虐待を受けたことを、昨年、YouTubeで配信されたドキュメンタリー番組『This Is Paris(原題)』で告白して大きな話題になった。

 「私が10代の頃に過ごした4つすべての施設で、スタッフによる身体的・心理的な虐待が常態化していました。首を絞められたり、顔を叩かれたり、シャワーを浴びているところを覗かれたり、睡眠不足に陥ったり、下品な名前で呼ばれたり、診断書がない薬を飲まされたりしました。ユタ州のある施設では、壁に傷や血痕がついた独房に閉じ込められました」

画像1: ©︎Paris Hilton/Twitter

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 パリスは、こういった多くの施設で治療という名のもとに残虐な行為が行われているとして、「議会とバイデン大統領は、集団ケアを受けている青少年のために、連邦政府による基本的な『権利章典』を制定する必要があります。これらの施設に収容されているすべての子どもたちは、安全で人道的な環境に身を置く権利があり、独房での脅しや習慣、スタッフの気まぐれによる物理的または化学的な拘束から解放されるべきです。このような権利が存在し、施行されていれば、私をはじめとする数え切れないほどのサバイバーが、大人になってからも続く虐待やトラウマから逃れることができたはずです」と訴えている。

画像2: ©︎Paris Hilton/Twitter

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 さらにパリスは、「議会は、施設での虐待事件の包括的な報告システムを構築し、実践とスタッフのトレーニングの基準を確立するための資金を各州に提供しなければなりません。また、子どもたちの基本的な権利が守られていることを証明することを州に求めるべきです」と言うと、「危機に瀕している子どもたちを含め、子どもたちが施設での虐待や放置、強制から守られるようにすることは、共和党や民主党の問題ではなく、基本的な人権の問題であり、早急な対応が必要です。権力者は、力のない者を守る義務があります」と締めくくった。(フロントロウ編集部)

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