オスカー受賞クロエ・ジャオ監督の“新しい”MCU映画『エターナルズ』
映画『エターナルズ』は、2021年11月5日に全国公開となるMCU映画。アンジェリーナ・ジョリーやサルマ・ハエック、キット・ハリントン、リチャード・マッデン、ジェンマ・チャン、マ・ドンソク、バリー・コーガンなどの超豪華キャストが集結するマーベルの最新作。
本作は、超人的な能力と不死の肉体を持つ10人の守護者「エターナルズ」が、7000年の時を超え再集結し、地球滅亡まで残された7日間を戦い抜くという壮大な物語。MCUで初めてLGBTQ+のヒーローとその家族が描かれることでも話題。
監督を務めるのは、映画『ノマドランド』で数々の映画賞を受賞し、第93回アカデミー賞ではアジア系女性として史上初、女性監督としても史上2人目となる監督賞に輝いたクロエ・ジャオ。
情緒あふれる美しい映像と、内省的で重厚感のある作風で知られるジャオ監督が、MCUというエンタメ界のトップとも言える作品を制作するという点でも、いったいどのような作品が出来上がるのかと期待の声が上がっている。
そんな『エターナルズ』のワールドプレミアが、日本時間10月19日に米ロサンゼルスで行なわれ、関係者や批評家に初の公開となった。フロントロウ編集部では、そんなワールドプレミアで一足先に『エターナルズ』を鑑賞した海外批評家の感想を、ネタバレなしでご紹介!
『エターナルズ』の全体的な感想は?
「『エターナルズ』はめちゃくちゃ面白かった」
アシュリー・メンゼル、米We Live Entertainment
「『エターナルズ』は、今年最も期待していた映画のひとつだったけど、まったく期待を裏切らなかったことを報告できてうれしい」
ドリアン・パークス、米Geeks of Color
「『エターナルズ』は、これまでのマーベル映画の中で最も野心的で個性的な作品のひとつ」
--サラ・エル・マフムード、米Cinema Blend
「これまでのマーベル映画の中でも最も“シネマ”な作品のひとつであり、MCU作品の中でも上位に位置するにふさわしい作品だ」
ハーブ・スクリブナー、米Deseret News
「最高のマーベル映画ではないし、それに近いものでもないが、最高に見栄えのする映画であることは間違いない」
スコット・メンゼル、米We Live Entertainment
MCUファンにとってはどんな作品になる?
「『エターナルズ』はMCUの新境地を開拓する、あなたが予想しているようなものではない方法で」
ドリュー・テイラー、米Collider
「『エターナルズ』は、おそらくあなたが見るマーベル映画の中で最も衝撃的で驚きのある作品。思いもよらないストーリーになっている」
カーステン・アクナ、米Insider
「マーベル映画という感じが全くしない…MCUの要素の多くがこの映画には含まれていない」
ハーブ・スクリブナー、米Deseret News
「MCUとは全く違う、独自の世界のように感じる。私はこの映画が大好き」
ローラ・シリクン、米Empire Magazine
「『エターナルズ』は、MCUのフィルモグラフィーの中で最も異なる作品」
ウェンディ・リー・サニー、米The Movie Couple
「そのスタイルとトーンにおいて、この映画はMCUの中で最もマーベルらしくない映画だ(作り物のようには見えないし、セックスもある)」
デビッド・アーリック、米IndieWire
「正当なLGBTQのレプリゼンテーション…正当な性的緊張…やらされているようには感じられない」「しかし、この映画は完全に賛否両論になるだろう(後に他の批評家と話したが、私とは全く違う意見だった)が、それは大部分に合理性が感じられないことの表れだと思う」
アンドリュー・J・サラザール、米Geeks of Color
「『エターナルズ』はMCUに渋い(映画『DUNE/デューン 砂の惑星』や『ブレードランナー 2049』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の影響を受けた)SFをもたらし、スーパーヒーロー映画に見られるような頭でっかちで宇宙的な野心をもたらしている」
ホアイ=トラン・ブイ、米Slashfilm
「本作は、アクションシーンよりもキャラクター同士の関係性に焦点を当てており、それが新鮮」
ウェンディ・リー・サニー、米The Movie Couple
「万人向けではない」
ダン・ケイシー、米Nerdist
アクション、脚本はどうだった?
「戦闘シーンにはドラマチックな重厚感がある。傑作だと思う」
コートニー・ハワード、米Fresh Fiction
「最初からアドレナリンが出まくり」
テッサ・スミス、米Mama's Geeky
「アンジェリーナ・ジョリーの素晴らしい戦闘シーンが見られる」
カーステン・アクナ、米Insider
「ストーリーよりも、もっとアクション、もっとバトルが見たいと思う瞬間がある。台詞が好きな人にはたまらない映画だと思う」
ハーブ・スクリブナー、米Deseret News
「こんなに物語に没頭したことはない…ずっと夢中で見ていた。たくさんのことを消化しなければならないが、作品はうまくそれを処理してくれている」
ローラ・シリクル、米Empire Magazine
「マーベル映画の好きなところは、ストーリーを伝えるために常に新しい方法を見つけ出しているところだ…いくつかの捻りの効いた脚本で驚かされた」
スティーブ・ワイントラブ、米Collider
「『アベンジャーズ』のストーリーが一瞬の出来事のように感じられるほど、そのスケールは宇宙的だ」
デヴィッド・エールリッヒ、米IndieWire
「『エターナルズ』は詰め込みすぎで、説明の重さをしばしば感じた。映画は、エターナルズが再集結することに焦点を当てているとき、最高の状態になる。あとそのユーモアと、彼らがお互いや愛するもののために戦うときの情熱も」
ペリー・ネミロフ、米Collider
「物語は賛否両論だ。“チームを再結成する”というストーリー構造を踏襲しているが、そのアプローチは非常に肥大化し、複雑化しているように感じる」
スコット・メンゼル、米We Live Entertainment
キャストはどうだった?
「キャストは超最高」
ドリアン・パークス、米Geeks of Color
「キャスト全体の相性は抜群で、全員がそれぞれの能力を発揮する大きな瞬間がある」
コートニー・ハワード、米Fresh Fiction
「誰もがホット。セナ(アンジェリーナ・ジョリー)が戦うシーンがあるんだけど、私は『THAT'S SO F**KING HOT(ホットすぎる!)』と言ってしまったよ」
ローラ・シリクル、米Empire Magazine
「それぞれのキャラクターには、それぞれのストーリーと動機がある。ある人は他の人よりも優れていて、ある人は他の人よりも鍛え上げられている。キャラクターに対する注目には少しムラがあるかもね」
ハーブ・スクリブナー、米Deseret News
「(キンゴ役の)クメイル・ナンジアニは『エターナルズ』のすべてのシーンを支配し、キンゴとして非常に大きなエネルギーと生命力を与えている」
ブランドン・デイヴィス、米ComicBook.com
「ジェンマ・チャンとリチャード・マッデンがこの映画を支配している。ブライアン・タイリー・ヘンリーがショーを支配している…見事なキャストだ」
ハーブ・スクリブナー、米Deseret News
「(マ・ドンソク演じる)ギルガメッシュはしっかりしていて、このレンガ造りの石造りの男、マ・ドンソクことドン・リーに敬意を表したい」
マシュー・ツァイトリン、米buzzfeed
「『エターナルズ』には、愛や友情、そして間違いなく家族という様々な種類の人間関係が詰まっている。そして個人的には、ギルガメッシュ(ドン・リー)とセナ(アンジェリーナ・ジョリー)が絶対的に好き!!!」
ライラ・ヘイル、米REMEZCLA
映画『エターナルズ』は、2021年11月5日に全国公開予定。(フロントロウ編集部)