シミ抜きに「除光液」を使うときは要注意
爪のマニキュアを落とすときに「除光液(ネイルリムーバー)」を使うように、カーペットやフローリングに付着したマニキュアの汚れを除光液で落とそうとする人も多いけれど、じつは素材によっては、かえって布や床を傷めてしまう可能性があるそう。

そこで、今回はマニキュアの汚れがついた場合の対処法について「フローリング」「カーペット」「革製品」など素材別のシミ抜き方法を米Popsugarが解説。
フローリングの場合:ヘアスプレー
まず初めに覚えておきたいのは、基本的に「木材」には除光液は使わないこと。というのも、除光液に含まれる「アセトン」には油分を溶かす働きがあるため、フローリングなどにつけてしまうと、ワックスを溶かして白く変色してしまう場合があるという。

フローリングや木製の家具にマニキュアの汚れが付着した場合は、除光液ではなく「ヘアスプレー」がおすすめ。汚れがついた部分にシューっと吹きかけ、20秒ほど置いてから拭き取るだけOK。もし1回で落ちないときは、このステップを何度が繰り返すのが良いそう。
カーペットの場合:除光液orヘアスプレー
カーペットにマニキュアをこぼした場合は、とにかく素早く落とすことが重要。はじめにスプーンやヘラなどでマニキュアを掬い取り、古い布などでカーペットに残ったマニキュアを吸い取る。次に、除光液をカーペットの目立たないところにつけて変色しないか確認する。

除光液で変色しない場合は、古い布をカーペットの下に敷き、もうひとつの布には除光液をつけ、シミ汚れが無くなるまで叩いて落とす。もし変色する場合は、除光液の代わりにヘアスプレーを使い、同じように叩いてシミを落とすのが良いそう。
革製品の場合:除光液
革製のソファやジャケットにマニキュアをこぼしてしまった場合は、少し注意が必要。まず、カーペットのときと同じようにスプーンやヘラでマニキュアを掬い取り、コットンパッドなどで残りのマニキュアをふき取る。次に、アセトンフリーの除光液を目立たない部分につけ、革製品が変色しないかチェックする。

革製品が変色しない場合は、そのまま除光液をつけて汚れをふき取り、変色する場合はアルコール、酢、オリーブオイルを混ぜた洗浄剤をつけてふき取るのが良いそう。マニキュアの汚れが落ちたら、最後に革が乾燥しないように革小物用のコンディショニングクリームをつけて保湿したら完了。
ただし、どうしても革製品が傷みそうで不安な場合は、クリーニングに出すなどシミ抜きのプロにお任せるのもひとつの手だという。
どんなマニキュアの汚れでも共通して大切だと言えるのは、放置せずなるべくはやく落とすこと。もしものときのために、マニキュア汚れを落とすテクニックを覚えてみては。(フロントロウ編集部)