10月27日よりDisney+ (ディズニープラス)のスターにて日本最速で独占配信開始のドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』。セレーナ・ゴメスにとって約8年ぶりのテレビドラマシリーズ主演作をひと足先に視聴したフロントロウ編集部がレビュー。

“ボーは何をくわえていた!?”

画像1: “ボーは何をくわえていた!?”

 ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』の主人公は、ニューヨークのアッパー・ウェストサイドに建つ“アルコニア”という高級アパートに暮らす3人の男女。叔母のために部屋を改装しているという若い女性メイベル(セレーナ・ゴメス)と、セミリタイアした俳優チャールズ(スティーブ・マーティン)、落ち目のブロードウェイ・ディレクターのオリバー(マーティン・ショート)は、大都会の住人らしくまともな近所付き合いはない。

画像2: “ボーは何をくわえていた!?”

 まったく接点がなかった3人だが、ある日、同じポッドキャストの実録ミステリー番組にハマっていることに気づき、“ボーは何をくわえていた!?”(※3人がハマっていたポッドキャスト番組の重要シーンの出来事)という言葉で一気に絆を深め、アルコニアの中で起きた住人の死亡事件を3人でアマチュア捜査することに。そしてその過程を、『マーダーズ・イン・ビルディング』というポッドキャスト番組として収録し始める。

画像3: “ボーは何をくわえていた!?”

 本来ならば死ぬまで関わらなかっただろう3人が、たった1つの共通点を見つけたことで奇妙な友情を育んでいく様子は、他人との距離が広がった現代においてはほっこりさせられる展開。ミステリーでありながら、人情にあふれたほっこりするシーンを織り交ぜているところは、『マーダーズ・イン・ビルディング』の大きな魅力だろう。

画像4: “ボーは何をくわえていた!?”

“このコートが見えない!?”

画像1: “このコートが見えない!?”

 そんな『マーダーズ・イン・ビルディング』のほっこりする雰囲気を作り出しているのは、米国コメディ界のレジェンドであるスティーブ・マーティン。ファミリーコメディを得意とする彼による脚本には、世代を問わない笑いが細かく差し込まれている。鮮やかなパープルのコートを着たオリバーがNY名物かのように車に轢かれそうになり、「このコートが見えない!?」と運転手に絶叫するシーンなど、まさにスティーブらしい笑い。

画像2: “このコートが見えない!?”

 ちなみに、スティーブ・マーティンとマーティン・ショートは伝説のコメディ映画『サボテン・ブラザース』で共演した35年来の親友で、コメディの卓球を見ているような彼らのやり取りはほっこりとした笑いを誘う。

 そしてそこに良い味を加えているのが、ディズニー・チャンネルの『ウェイバリー通りのウィザードたち』以来、約8年ぶりのドラマ出演となるセレーナ・ゴメスのクールなコメント。日本語吹替版では分からないかもしれないが、セレーナが演じるメイベルはFワードを連発するようなキャラ。凸凹コンビと言えるスティーブ・マーティンとマーティン・ショートにセレーナ・ゴメスが鋭いコメントを入れる様子が、本作を謎と笑いの両方で楽しめるコメディミステリーへと昇華させている。

画像3: “このコートが見えない!?”

“正直に言おう。自分の秘密と向き合うより、他人の秘密を探る方がずっと簡単だ”

画像1: “正直に言おう。自分の秘密と向き合うより、他人の秘密を探る方がずっと簡単だ”

 1話30分前後の本作で3人は住人の死亡事件の真相に迫るのだが、主人公3人がそれぞれ秘密を抱えているという、ミステリーの中にミステリーがある作りになっている。次第にもしかしたら自分たちの中に殺人犯がいるかもしれないという可能性に気づき始め、それが第1話冒頭の衝撃のシーンにどう辿り着くのかは気になるところ。チャールズがポッドキャスト番組のアテレコシーンで言う「自分の秘密と向き合うより他人の秘密を探る方がずっと簡単だ」という言葉は、まるで3人について語っているよう。

画像2: “正直に言おう。自分の秘密と向き合うより、他人の秘密を探る方がずっと簡単だ”

 そして、3人の中で最大の秘密を抱えているのは、色々と謎が多いメイベル。他の2人にとっては裏切りに近い秘密を隠しているのだが、視聴者には毎エピソードたっぷり彼女の新情報が与えられる。ただ、情報が増えれば増えるほど謎も増えていくというミステリーの醍醐味はしっかり抑えているので、推理しながら見てほしい。ちなみに、メイベルの謎が大きいだけにセレーナのシーンは多いので、セレーナ・ゴメス・ファンは期待して。

“Don't Stand So Close To Me”

 『マーダーズ・イン・ビルディング』では、豪華なゲストスターにも注目。中でもビッグスターなのが、大物ミュージシャンのスティング。アルコニアに暮らす本人役としてちょい役以上の役で出演しており、スティング率いるポリスの曲「Don't Stand So Close To Me」がセリフとして登場するシーンも。

画像: “Don't Stand So Close To Me”

 ほかにも、人気司会者のジミー・ファロンやドラマ『glee/グリー』などで知られるジェーン・リンチなどもゲストとして登場。ビッグスターたちをお楽しみとして投入できるのは、さすがコメディ界の大御所スティーヴ・マーティンやプロデューサーとしても本作に参加しているセレーナ・ゴメスのドラマだけある。

 ドラマ『マーダーズ・イン・ビルディング』は、Disney+ (ディズニープラス)のスターにて10月27日より独占配信開始。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.