冬に肌トラブルが増える原因とは
ニューヨーク市を拠点とする皮膚科医のカルロス・チャールズ医師によると、秋から冬にかけて肌トラブルが増える主な原因は「乾燥」と「冷え」。
チャールズ医師は「冬になると、空気中の水分が徐々に失われていき、肌の水分保持能力が低下しやすい。そうなると、乾燥や肌荒れなど肌の乾燥に関連した症状が現れ始める」と米Instyleで説明。
続けて、チャールズ医師は「とくに季節の変わり目は、乾燥による肌のバリア機能の低下で“かゆみ”が生じやすい」と発言。そのため、顔の中でも乾燥しやすい目、鼻、口の周り、Uゾーンの保湿ケアは徹底すべきだとアドバイスした。
保湿力がUPする「ひと手間ケア」
チャールズ医師いわく、冬の肌トラブルを防ぐうえで重要なのは、とにかく「保湿」を徹底すること。そして、肌の乾燥を引き起こしている習慣を改善することにあるという。そこで、肌の保湿力をアップさせる「ひと手間ケア」を2つご紹介。
1.洗顔は「ぬるま湯」で乾燥を防ぐ
寒い冬の時期になると、熱いお湯でシャワーを浴びたり洗顔したくなるけれど、肌の乾燥を引き起こす可能性があるため、ここはぐっと我慢。チャールズ医師は「入浴時や洗顔時の肌の乾燥を防ぐ簡単な方法の1つは、お湯の温度をぬるめにすること。熱いなと思う温度から1段階下げることを意識して」と助言した。
2.エモリエント剤(保湿剤)を使う
冬の乾燥対策と聞くと、肌に水分を与えることばかりに注力しがちだけれど、肌の水分の蒸発を防ぐのも乾燥を防ぐうえでは重要なポイント。チャールズ医師は「水分量が多いだけの保湿剤は、時間の経過とともに肌を乾燥させる恐れがある」と指摘。
そのため、水分を補給した後は、必ずワセリン、スクワラン、植物オイルなどを含む“エモリエント効果”の高い製品を使用し、肌の表面に油分の層をつくり、水分が蒸発しないように「蓋」することが大切なのだそう。
乾燥やかゆみなどの肌トラブルが増えやすい冬の季節。毎日のスキンケアにひと手間加えて、冬に負けない健やかな美肌をキープしてみて。(フロントロウ編集部)