2022年放送開始の『GoT』スピンオフ
大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフドラマである『House of the Dragon(ハウス・オブ・ザ・ドラゴン)』は、2022年内に放送開始予定で、予告編も公開されている。
ターガリエン家の栄光の時代を描く本作は『ゲーム・オブ・スローンズ』の200年前が舞台で、オリジナルシリーズのキャストは登場しないが、王ヴィセーリス・ターガリエンをパディ・コンシダイン、王の第1子であるレーニラ・ターガリエン王女をエマ・ダーシー、ヴィセーリス王の弟であるデーモン・ターガリエン王子をマット・スミスが演じるなど、こちらも豪華な俳優陣となっている。
イギリス各地で撮影が行なわれている様子も目撃されてきており、その雰囲気にファンの期待も高まっている。一方で、スピンオフに少しビタースイートな心境の人も…。
キット・ハリントンの思い
『ゲーム・オブ・スローンズ』でジョン・スノウを演じたキット・ハリントンは、そのキャラクターを8年以上演じ続けた。だからこそ、スピンオフにはこんな感情を抱いてしまうと、米Insiderのインタビューで語った。
「自分のなかに、あの(オリジナルの)作品に感情的なつながりがあるんだ。だから他の人が、僕たちがこの数年間着ていたものに似ている服や衣装を着るのを見て、同じ音楽やスタイル、トーンの作品だけど自分はそこにいないというのは、いつでも…、心が少し痛くなるだろう。
もちろん、スピンオフは見るし、作品を指揮する(ショーランナーの)ミゲルをサポートする。最高のものになってほしいと思っているけど、あの物語は自分の心に近すぎて、もちろんだけど、そこに少し痛みはある」
キットといえば、妻で俳優のローズ・レスリーと『ゲーム・オブ・スローンズ』での共演をきっかけに出会い、結婚。一方で、メンタルヘルスの問題も抱えていたことを明かしており、『ゲーム・オブ・スローンズ』終了後はストレスやアルコールの問題を専門とするリハビリ施設に入所し、長期休暇も取った。様々なことを経験したこともあり、より一層作品へつながりを感じているのだろうか。
キットは休暇を取った後は、MCU映画『エターナルズ』やAmazonプライム・ビデオのドラマ『モダン・ラブ 〜今日もNYの街角で〜』、Apple TV+のドラマ『Extrapolations(原題)』などに出演しており、キャリアは順調。
ほろ苦い思いはあるものの、『House of the Dragon』は視聴者として楽しんでいきそう。
(フロントロウ編集部)