米ユニバーサル・スタジオの“Day of Giving”
アメリカのロサンゼルスにあるユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは、各地にあるユニバーサル・スタジオのなかで最も長い歴史を持ち、テーマパークである一方で、今でも現役の映画スタジオとして使われている。
そんなユニバーサル・スタジオ・ハリウッドは、1995年に慈善団体であるDiscover A Star Foundationを設立し、地域を支える団体を支援してきた。
そしてスタジオは、1年に1度、Day of Givingという1日を設けている。その日は、パークと地域を支える団体がともに活動する日となっており、多くの子供たちがスタジオを訪れる。
そして、今年で16回目となったDay of Givingには、300人の住む家のない小学生たちが招待された。
ロサンゼルスの子供たちを支えるNPO団体Assistance League of Los Angelesのなかの1つであるOperation School Bell(OSB)が保護する小学生の子供たちは、この日、通学に使えるリュックや洋服、本などを得た。
OSBは子供たちに物資を届けるために活動している団体であり、そのホームページには、「多くの子供にとって、これが新品の服を得る初めての体験かもしれません」というメッセージが綴られている。Day of Givingで初めて新しい服を手にした子供もいるかもしれない。
さらにそこは、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド。もちろん、スタジオ内で遊んだり、映画制作の裏側が垣間見られるスタジオツアーにも行ったりできる!
2020年は、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、Day of Givingは実施できなかった。しかし感染状況が変化してきたため、2021年は無事に実施された。
日本のUSJを含む、各地のユニバーサル・スタジオは慈善活動にも力を入れている。パンデミックによって、ユニバーサル・オーランド・リゾートなども他の多くの企業と同様に厳しい状況に陥っているが、だからといって子供たちに出来る支援は続けている。
(フロントロウ編集部)