新しいフェーズに入った『エターナルズ』
MCUもフェーズ4に入り、ついにエターナルズが登場。MCU初のオスカー監督作品となった『エターナルズ』では、セルシ役のジェンマ・チャンを筆頭に、アンジェリーナ・ジョリーやサルマ・ハエック、リチャード・マッデンやマ・ドンソクなどが豪華共演を果たした。
本作には“初”が多く、MCU初の同性カップルの家族やキスシーン、初の聴覚障がいを持つスーパーヒーロー、初のベッドシーン、初の40代&50代の女性スーパーヒーローなど、ジャオ監督の手腕を感じる完成度を誇る。
“サノス問題”についてキットが反応
一方で、ファンがどうしても気になってしまうことがあった。それは、『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』でサノスが人類やアベンジャーズを揺るがしていた時に、エターナルズはなぜ助けなかったのかということ。
その答えは予告編ですでに明かされており、キット・ハリントンが演じるデインにセルシが、「ディヴィアンツがいない限り、人間たちの衝突には介入するなと指示された」と語っている。
とはいえ、サノスの存在は大きかった。なかには納得できないファンもまだいるのだが、そのことについて、キットは思うところあるよう。カナダのNational Postで、「マーベルファンに言いたい」と明確にしたうえで、こんなメッセージを送っている。
「あの答えは満足のいくものだったと思うよ。マーベルファンに言いたいんだけど、そして気に入らなかったら批判していいけど、自分をがんじがらめにしすぎちゃいけない。これは新しいフェーズで、新しい集団がやってきた。もしこれが、サノスの指パッチンや、前に起こった物事についてばかりになってしまったら、君はどこでもつまづくだろう。ある程度はフィクションのなかに入り込んでいなければいけないことを、覚えていなければいけない」
物事というのは、いつでも理路整然としているわけではない。そしてMCUが新たなフェーズに入ったことは、『エターナルズ』を見たファンなら感じたはず。キットが話すとおり、前に進んでいくべきだということか。
ちなみにキットは、今後のMCUへの出演については、「僕のキャラクターがどこへ行くのか、行かないのか、何も知らない。彼が誰になりえるのか、誰なのか調べたよ。そこには長い道がある可能性がある。そしてこれが、僕のキャラクターにおける氷山の一角であることを願う。でも分からない。僕もみんなと同じくらい知らない」とコメントしている。
(フロントロウ編集部)