正真正銘、本物のバンクシーの作品がドラマの演出の一環で“塗りつぶされた”ことが明らかに。(フロントロウ編集部)

ドラマの中で塗りつぶしたバンクシーの作品は“真作”だった

 英BBCのドラマ『The Outlaws(原題)』のシーズン1の最終回で塗りつぶされた絵が、覆面アーティストのバンクシー(Banksy)による“真作”だったことがわかった。

 俳優のクリストファー・ウォーケン主演のドラマ『The Outlaws』は、罪を犯して裁判所から街の落書きを消す社会奉仕活動を命じられた見知らぬ男女7人が、現金が入ったカバンを見つけたのをきっかけにトラブルに巻き込まれるというストーリー。

 最後のエピソードで、壁にバンクシーの名前とネズミの絵を発見したクリストファー演じるフランクは、「すごく良い絵だけど…」と言って、それを塗りつぶすべきかどうかを保護観察官に確認。しかし、よそ見をしていてバンクシーの絵だということにまったく気づいていない保護観察官から「口を動かすより手を動かせ」と言われたため、フランクは指示どおり、ペンキでその絵を塗りつぶした。

 じつは、このときフランク役のクリストファーが塗りつぶした絵は、正真正銘、本物のバンクシーの作品だった。

 後日、コメントを求められた『The Outlaws』の担当者は、「『The Outlaws』の最後に出てくるアートワークがバンクシーによるオリジナル作品で、クリストファー・ウォーケンがそのシーンの撮影でアートワークの上にペンキを塗って最終的に破壊したことを認めます」とコメントしている。

 米New York Postによると、ドラマのロケ地であるブリストルはバンクシーの出身地で、あらかじめバンクシー本人に彼の作品を劇中で使用するだけでなく、ドラマのために破壊する許可を取ってあったそう。(フロントロウ編集部)

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