なぜ、コンシーラーは代わりにならないの?
はじめにアイシャドウベース(アイベース)とは、アイシャドウ用の下地のこと。まぶたの表面にある皮脂によるテカリやくすみをおさえ、アイシャドウの密着と発色をアップさせるほか、メイクの持ちを良くする効果が期待できる。
そんなアイシャドウベースの代わりとしてよく使われているのは「コンシーラー」。
一般的にコンシーラーは伸びが良くカバー力も高いため、まぶたにのせることでアイシャドウベースと同じような効果を発揮すると思われているけれど、じつはこれは間違い。ニューヨークを拠点に活動するメイクアップアーティストのビリー・ジーンによると、むしろアイシャドウが崩れやすくなるだけだという。
というのも、アイシャドウベースとは違い、コンシーラーにはアイシャドウを「密着」させる性質はないから。
そのため、まぶたにコンシーラーを塗ることでシミやくすみなどの色ムラは均一になっても、アイシャドウ自体は密着しないため、キレイに発色せず、まぶたに塗るアイシャドウの量が増えたり、本来の色が乗らなかったりすることが多いのだと米Makeup.comで説明。
また、ビリーは「とくに(偏向パールやラメが入った)デュオクロームや明るい色味のアイシャドウにコンシーラーを使うと、むしろ発色が悪くなるから逆効果」と話し、素直にアイシャドウベースを使ったほうがいいとアドバイスした。
プロおすすめのアイシャドウベース
そんな数あるアイシャドウベースのなかでも、多くのプロたちが口を揃えておすすめしているのは、カリフォルニア発のコスメブランドであるアーバンディケイ(Urban Decay)の「アイシャドウ プライマー ポーション」。
アーバンディケイでも常に上位の人気を誇るアイシャドウベースで、まぶたのシミやくすみなどをしっかりとカバーしながら、アイシャドウの密着と発色をサポート。アイシャドウの前に塗るだけで、ヨレず、崩れず、つけたての美しさを最大24時間キープしてくれるという。
ただし、1つだけ気をつけたいのは、アイシャドウベースの塗りすぎ。ビリーは「まぶたに必要なのはエンドウ豆大の量だけ。厚く塗り過ぎるとアイシャドウがキレイに密着しないから、なるべく薄く塗り伸ばすことを意識して」と話している。
ちなみにアーバンディケイ(Urban Decay)の「アイシャドウ プライマー ポーション」の価格は約2,640円(24ドル)。残念ながら公式サイトから日本への発送は行なっていないけれど、楽天やAmazonなどで並行輸入できるので気になる人は要チェック。(フロントロウ編集部)