性的暴行疑惑を受けてドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を降板した俳優のケヴィン・スペイシーが、同ドラマの制作会社に対して約35億円の損害賠償金を支払うよう、裁判所から命じられたことが明らかに。(フロントロウ編集部)

ケヴィン・スペイシーに35億円の損害賠償命令

 2017年、性的暴行疑惑が浮上したことがきっかけでNetflixのオリジナルドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』を降板した俳優のケヴィン・スペイシーが、同ドラマの制作会社であるメディア・ライツ・キャピタルに対して約35億円の損害賠償金を支払うよう、裁判所から命じられたことがわかった。

 『ハウス・オブ・カード』の主人公フランク・アンダーウッドを5シーズンにわたって演じたケヴィンだが、私生活での性的暴行疑惑に加えて、同ドラマのスタッフのなかにもケヴィンからセクハラを受けたと主張する人が複数いたことから、降板を余儀なくされた。

画像: ケヴィン・スペイシーに35億円の損害賠償命令

 ケヴィンの降板によって、制作会社はそれまでずっと作品の中心人物であったフランクが登場しないストーリーに脚本を書き換えたり、シーズン6のエピソード数を13話から8話に減らしたり急な対応に追われることに。その結果、多大な損失を被ったとして、2019年にケヴィンに対して訴えを起こしていたが、ようやくその決着がついた。

 今回の判決を受けて、メディア・ライツ・キャピタルは「我々にとって従業員、撮影現場、職場環境の安全性が最も重要であり、そのために説明責任を果たすことを目指しています」と声明を発表。対するケヴィン側は、複数のメディアからコメントを求められるも沈黙を貫いている。(フロントロウ編集部)

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