スターバックスの店員経由で“感染爆発”の可能性
米ニュージャージー州のグロスター・タウンシップにあるスターバックスの従業員がA型肝炎に陽性反応を示し、人に感染させる恐れがある“感染期間中”も勤務していたことが明らかになり、米カムデン郡保健局は、スタッフや客に感染した可能性があるとして注意を呼びかけている。米CNNによると、暴露の可能性があるという知らせを聞いてすぐに、カムデン郡保健局はスターバックスの店舗を閉鎖した。
Starbucks customers in Gloucester Twp being warned by Health officials after food handler tests positive for Hepatitis A. Details tonight on Action News. @6abc pic.twitter.com/iwt4R6Qkbz
— Dann Cuellar (@DannCuellar) November 19, 2021
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)による一過性の感染症で非常に感染力が強く、疲労感、吐き気、嘔吐、発熱などを引き起こし、数ヵ月間続くことも。B型肝炎やC型肝炎と比べると慢性化することはほとんどないが、治療薬がなく、高齢者の場合は重症化する危険性がある。
カムデン郡保健局の担当者はCNNの取材に対し、「郡の保健所は、患者やスターバックスのスタッフと緊密に連携して対応しています。私たちの最優先事項は、関係者全員の安全と健康を確保することです。この患者は現在仕事をしておらず、すでに濃厚接触者も特定されています。A型肝炎に感染したと思われる方は、郡の保健所またはかかりつけの医師に連絡して、A型肝炎の予防接種を受けることをお勧めします」とコメント。現地時間11月4日から6日、11日から13日に該当するスターバックスの店舗を訪れた一般市民に、A型肝炎ワクチンを接種することを勧めている。
A型肝炎に感染した従業員が働いていた店舗の1日の平均利用者は600人で、感染の可能性がある人の数は数千人にのぼるという。ただし、今のところ他に陽性反応が出た人はおらず、感染した従業員も快方に向かっているそう。(フロントロウ編集部)