『コブラ会』に続くミヤギの存在
1984年に公開され、大ヒットとなった『ベスト・キッド』。ラルフ・マッチオ演じるダニエル少年と、ノリユキ・パット・モリタが演じた空手の達人ミヤギとの交流を描いた本作は、例えばNetflixの大ヒットドラマで80年代が舞台の『ストレンジャー・シングス』でも触れられており、当時を語るには外せないほどの80年代を代表する作品となっている。
そして、その34年後を描いたドラマ『コブラ会』も、シーズン3までが配信されており、シーズン4は2021年の大みそかに配信開始。シーズン5の撮影も完了しており、ショーランナーはすでにシーズン6の制作もにおわせている。
『コブラ会』ではダニエルのライバルであったジョニー・ロレンスが主人公となり、演じるのは80年代から変わらずウィリアム・ザブカ。ダニエル役のラルフも出演しており、『ベスト・キッド』のファンも、『コブラ会』から見始めた若い世代も楽しめる作品となっている。
ミヤギを演じたノリユキ・パット・モリタは2005年に死去しているため、本作にミヤギの姿はない。しかし、『コブラ会』制作陣やキャストは、本シリーズのコアの部分はやはりミヤギにあると考えているよう。だからこそ、2010年に公開されたリメイク版に出演したジャッキー・チェンが『コブラ会』に出演することには乗り気じゃないそうで、ラルフが、YouTuberであるJake's Takesのインタビューでこんな思いを話した。
「ミスター・ミヤギを知っている人、ミスター・ミヤギと関わったことがある人が、僕たちのドラマ、『コブラ会』で重要なんだ…。対して、ジュリー・ピアースとかはミヤギを知ってるよね。ヒラリー・スワンクが演じた。だから、もしかしたらという可能性は常にある」
ミヤギはもうこの世にいなくとも、ミヤギを知る人がシリーズを続けていく…。そんな温かな思いを明かしたラルフは、さらにはヒラリー・スワンクの出演までにおわせた!
『ベスト・キッド4』でラルフに代わって主演を務めたヒラリーは、ラルフやウィリアムが出演する『コブラ会』への登場が期待されてきた。クリエイターであるジョン・ハーウィッツも、米Screen Rantのインタビューでオリジナル版4作品を"ミヤギ・バース"と呼び、ヒラリーのカムバックを考えていることを明かしている。
ミヤギに空手を教わったジュリーは、今、何をしているのか。シーズンを追うごとに人気が高まっている『コブラ会』。ミヤギが教えた次世代が、今度は次世代を導く側に。今後の展開からも目が離せない。
(フロントロウ編集部)