追記(2022年4月13日)
監督の死因は、重度の冠動脈硬化症による致死性不整脈だったということが家族によって発表された。
ジャン=マルク・ヴァレ監督が58歳で急逝
(2021年12月27日)映画『ダラス・バイヤーズクラブ』や『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』、ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』の監督として知られるジャン=マルク・ヴァレが、母国カナダにある自身の小屋で亡くなった。58歳だった。死因は明らかにされていない。
『ダラス・バイヤーズクラブ』は2014年アカデミー賞で作品賞、主演男優賞、助演男優賞などにノミネートされ、マシュー・マコノヒーとジャレッド・レトが主演男優賞と助演男優賞を受賞。メイク・ヘアスタイリング賞も受賞している。
また、『ビッグ・リトル・ライズ』は2017年のエミー賞で16部門にノミネートされ、ヴァレ監督は監督賞を受賞。作品賞、主演女優賞、助演女優賞、助演男優賞などももたらした。
彼の突然の死をうけて、ともに仕事をしてきた俳優たちが彼への思いを綴った。
リース・ウィザースプーン
「心が壊れています。友よ。愛してる」
ニコール・キッドマン
「ジャン=マルク・ヴァレのように生き生きしていてエネルギッシュで存在感のある人がいってしまったと想像するのは難しい。私の心は粉々。彼は私のクリエイティブな世界の中心で、彼が私にとってどれだけ重要だったかは言い表せない。私のキャリアにおいて最も価値のあるプロフェッショナルな経験をさせてくれただけでなく、彼の友情、優しさ、そして愛は、私が今後も抱えていく原動力。(カリフォルニア州の)ビッグサーの波際で撮影した夜の日々をいつまでも大切にしていく…。あれは最高の時だった。この素晴らしい人と一緒に共有した時間に、いつまでも大事に思う。ジャン=マルクよ、永遠に」
ローラ・ダーン
「美しきジャン=マルク・ヴァレ。世界は、最も偉大で純粋なアーティストであり、ドリーマーの1人を失った。そして私たちは、愛されていた友人を失くした。私たちは打ちのめされています」
シェイリーン・ウッドリー
「ショック。ショック。本当に、完璧に、完全にショック。この喪失の重さは…、言葉にならない」と始めたうえで、投稿のキャプション欄だけでなくコメント欄にも長文を書き、ストーリーにも別で思いを綴った。
マシュー・マコノヒー
「優しい気づかいと心を持つジャン=マルクは、本当に受け取り側だった。彼は人生を美化こそしなかったが、ロマンチックな視点で見ていた。痛みへの苦しみから、ウィンクと囁きまで、彼の目から見れば愛の物語はそこら中にあった」
ジャレッド・レト
「『ダラス・バイヤーズクラブ』という美しい映画で僕の人生を変えた映画制作人で、本物のアーティスト。彼を知るすべての人に愛を。人生はかけがえのないものだ」
ジェイク・ギレンホール
「深く恋しく思うよ、友よ」
(フロントロウ編集部)